小犬の裁判はじめます (童心社・新創作シリーズ)

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  • 童心社
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494019267

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  • 南学園という親と暮らせないなどの理由で施設で暮らす子ども達の生活と犬を交えた心情を描く。園長が替わり、施設を「問題なく管理する」事より子どもの事を考える人が来た。子どもの心情を思い、犬を飼う許可をしたが想像を超えた状況になり園長も、犬を保健所に渡す(殺す)決断を強いられ、それにどう子ども達が立ち向かったか?という物語。主人公や施設ののちが曖昧なあたりは、著者にとっても、実際の施設の子ども達の生活を見て『こうすべき』という結論が出なかったのかもしれない。文章が、急に場面や時を経てその間に起こった事が後の話で徐々にわかる。という形式も読者を狭めているかも。問題提起で終わるのならば、もう少し取材をし、生体販売の問題も盛り込んであったらいいのに。と個人的には思いましたが。

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著者プロフィール

1942年、東京に生まれる。幼稚園教員を経て、創作活動に入る。現在は児童文学とともに、こどもの遊び、文化、生活に広く関心を持ちながら活動している。作品に『小犬の裁判はじめます』(童心社)、『琵琶湖のカルテ』(文溪堂)、『永遠に捨てない服が着たい』(汐文社)、『大久野島からのバトン』(新日本出版社)、『三河のエジソン』『ぼくらが作った「いじめ」の映画』『津波をこえたひまわりさん』(以上、佼成出版社)など多数。

「2018年 『デニムさん 気仙沼・オイカワデニムが作る復興のジーンズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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