どんなイチゴも、みんなかわいい

著者 :
  • 童心社
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本棚登録 : 84
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494020805

作品紹介・あらすじ

アヤは想像力ゆたかな女の子。ミミズクやフクロウの図鑑を見るのが大好きで、目立つことや、女の子っぽくふるまうのは苦手です。そんなアヤの日常に大きな事件はおきないけれど、日々いろいろと考えることがあるのです。小学3年生の女の子の心情をユーモラスに語る3つのエピソードを通して、自分は自分のままでいいのだと理解し、少しずつ成長していく姿が爽やかに描かれます。

第1話「いつもとちがう、とくべつな自分」──発表会の劇でミミズク役をやりたいけれど、立候補する自信はないアヤ。ところが、ひろったジュズダマが耳にはまって取れなくなってから、いつものアヤとはちょっぴりちがうスーパーアヤになったようで……
第2話「ヒヨコには、なれないけれど」──声がひくく背も高めのアヤは、女の子らしいふるまいが苦手です。総合学習の時間に、ヒヨコのダンスのグループになったのに、アヤだけめんどりをすることになり……
第3話「イチゴはみんな、ちがうかたち」──ある先生から「想像力がない」といわれ、ふんがいしたアヤは童話を書きはじめました。そんなある日、友だちとひみつの話をしあうことになって、アヤは思わず「童話作家になる」といってしまうのです……!

感想・レビュー・書評

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  • 物語のようなドラマチックなことなんて、そうそう起こらない。それでもアヤみたいに、日常の小さな小さなドラマがあるのかもしれないって考えたら、なんだか楽しいかも。

  • 装丁がかわいい1冊。小学生の女の子のちょっぴり非日常の物語。

  • アヤは運動が苦手でめだつのもきらいな3年生の女の子

    耳に入れたジュズダマがとれなくなってしまったけれど、そのジュズダマが魔法の力をくれて……
     ──「いつもとちがう、とくべつな自分」

    そうさくダンスでヒヨコチームに入ると、「おまえ、めんどりやれよ」とおしつけられてしまい……
     ──「ヒヨコには、なれないけれど」

    前の担任の先生に「想像力がない」といわれてむっとして、イチゴのお話を書いていくと……
     ──「イチゴはみんな、ちがうかたち」

    日常の小さな気づきや発見をとおして成長していく3年生を描いた、ユーモアたっぷりの三つのおはなし、2023年6月刊

    《わたしは、わたしのままでいい》──帯のコピー

    中田いくみ(『きみひろくん』『みんなのためいき図鑑』)のイラストがアヤの表情をいきいきと描き出している、ジャケ買いの一冊

  • 3.4年。想像力豊かな3年生の女の子の冒険みたいな日常話。周りに流されないマイウェイな不思議ちゃん、こういう子意外といる!友達も元気で優しくて良い子ばかりで、突っ込める子どもらしさに笑ってしまう。長そうで実は短編集。

  • 良い結果に終わったのだろうとわかりはするが、はっきり結末が描かれないところがすっきりしない。お話自体は前向きで明るく、アヤの成長がかんじられるので読後感は良い。非日常を扱っているとあとがきにはあるが、発表会や天井裏の冒険など、日常の中の非日常でワクワク感がある。
    男の子には手に取られにくい装丁かな、と思ったけどジェンダーフリーの時代では関係ない?かな

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著者プロフィール

葦原かも:神奈川県生まれ。東京学芸大学卒業。教育団体で編集の仕事にたずさわる。第54回講談社児童文学新人賞の佳作を受賞した『まよなかのぎゅうぎゅうネコ』 (講談社)でデビュー。その他の作品に「うみのとしょかん」シリーズ(講談社)『とどけ、サルハシ!』(小峰書店)がある。「にじゅうまる」同人。

「2023年 『どんなイチゴも、みんなかわいい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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