おけやのてんのぼり (民話かみしばい傑作選)

著者 :
  • 童心社
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本棚登録 : 12
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (16ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494074143

感想・レビュー・書評

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  • そんなアホな・・!の連続の、奇想天外な昔話。
    約10分の紙芝居は、雷さんが登場するので今の季節にぴったり。
    本は「読む」と言うけれど紙芝居は「演じる」ものなので、この可笑しな話を楽しんで演じてみたい。

    表紙の絵が、北斎の「桶屋の富士」にそっくりなのが面白い。
    あの【尾州不二見原】というタイトルがついた奇抜な構図の浮世絵だ。
    桶の向こうに富士山はないが、このお話の桶屋さんはめっぽう明るい。
    【ふしぎなたいこ】のようだったり【かもとりごんべえ】のようだったり、こちらをハラハラさせておいて、最後のオチでは思い切りコケる。
    天まで飛ばされたり、雷様に捕まったと思ったらジョウロで水撒きさせられたり。
    他の国のお話と比較すると、日本のお話はどれも非常にあっさりしていて物足りないくらいだが、ナンセンスものになるとむしろその「あっさり感」が生きる。
    口から口へと伝えられながら、このような形になったのだろう。
    二俣英五郎さんの愉快な絵が秀逸。
    5,6歳から。おうちでもぜひ。

  • 絵が力強く、でも話はどこかのんびりしていておおらかでよい。読み聞かせに向いていた。

  • なかま

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著者プロフィール

川崎大治:1902年北海道生まれ。戦前はプロレタリア児童文学の作家として活躍。戦後は日本児童文学者協会の創立に参加し、数多くの童話、民話、紙芝居の作品を発表した。絵本に『かじかびょうぶ』(童心社)、紙芝居に『池にうかんだびわ』[第一回高橋五山賞]『なんにもせんにん』『いもころがし』『いなむらの火』(以上童心社)などがある。1980年没。

「2021年 『紙芝居 ぶんぶくちゃがま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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