市場の守り人―証券取引等監視委員会の使命―

著者 :
  • 同文舘出版
4.00
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784495210267

作品紹介・あらすじ

公正性・公平性を高め、国内の投資者、海外企業や海外投資者から信頼される証券市場に向けた監視委員会の役割とは?より強力で実効的な機関とするためには何が必要かを検討する!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 監視委員会の内部の話が多く、参考になる。

    ただし、課徴金取消訴訟で敗訴が続いている監視委員会の委員が、その事例に触れながらも、より監視委員会に権限を、柔軟性をと主張するのはおかしいのではないか。

    行政処分とは言えど、個人や法人に深刻な影響を与える課徴金について、安易に考えるべきではない。筆者も引用しているが、「法によって禁止され、刑罰や課徴金を課す対象となるのは、証券会社の営業管理体制や営業員の営業姿勢ではなく、あくまで法によって規定されている構成要件を満たすものでなければならない」という判例の意味を理解するところから始めるべき。

    また、風説の流布については、条文上は変動目的があれば仮に有価証券の売買がなくとも法令違反と読めそうだが、課徴金を課す基準として流布した者が売買を行なって利益を上げていないと、風説の流布にはならないと明確に記載されている。
    わかってはいたが、煽り屋が巷に溢れている現状をみて、こういうところで明確にするなよと思うし、手をこまねいていないでなんとかして欲しいと思う。

  • 東2法経図・6F開架:338.15A/H22s//K

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

公認会計士。
1952年東京生まれ。1975年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業。1979年公認会計士登録。中央青山監査法人、あずさ監査法人代表社員、青山学院大学会計プロフェッション研究科特任教授、証券取引等監視委員会委員を歴任。

「2023年 『リアルケースで身につける 不正を見抜く監査力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

浜田康の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×