高くても売れる! ハンドメイド作家 ブランド作りの教科書 (DOBOOKS)
- 同文舘出版 (2017年6月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784495537517
作品紹介・あらすじ
作品が高くても売れ続ける作家さん。そんなに高くないけどいまいち売れない作家さん。いったい何が違うの?「高くても欲しい!」「待ってでも買いたい!」と言われる「ブランディング」のやり方をお伝えします!
感想・レビュー・書評
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ハンドメイド作品を売るためにはどんなブランディングが必要なのかを教えてくれる本。
ハンドメイドを取り扱っているがSNS時代に自分の作品をどうアピールするか、どのように商品化して利益を得るかという考え方としては汎用的に使えるノウハウ。
以下、印象に残ったフレーズ
・ブランドとは「らしさ」のこと
・人気ブランドの3つの要素
1.大切にしている思いがある!
2.「らしいね」に一貫性がある!
3.共感してくれるファンがいる!
・ハンドメイド作家である理由を見極め自分のミッションを明確にする
・コンセプトを明確にする。
自身がどういうものを作っているのかを<伝わる言葉>で、見ている人に伝える必要がある。
作るものが絞られて、「らしさ」が出てくる。
・スタイルを統一させる
コンセプトと作品のイメージを一致させる。
・買ってくれるお客様の像を明確にする
ペルソナを決める
誰のために作っているかがわかるとブレがなくなる。
・ポジショニングを考える
「○○といえば○○さん!」と言われるようになる。
ポジショニングマップを作って整理。
・仕事として続けていくためには、安く・数をたくさん作るという考えではなく、単価が少しでも高い作品も作り、利益をしっかり上げていく。
・初めてのお客様向けのものと、本当に買ってほしいものの2つをつくる。
企業が無料サンプルをつくるのもこの考え。
・利益は均等ではなく、売れ筋の価格帯の利益をしっかり取ることが大事。
・売上 = 客数 × 客単価 × リピート数
このどれを上げるか、考える。
・客数アップは
販路を増やす、キャンペーン。
・客単価をあげるには
平均単価よりも高い作品を品揃えする(ゴルディロックス効果)
関連した作品をラインナップしてそれをお客様に伝える。
単価アップする時期を見逃さない
・ブログに書くことは、自分が書きたいことではなく、お客様が知りたいこと。
・人気作家として続けるために一番必要なのは「覚悟」
優先順位は以下
1.自分の意識改革
2.ミッションを明確にする
3.現状分析
4.ペルソナと価値を再確認
5.スケジュールを立て、管理する
6.リピーターさんを作る
7.新規のお客様を作る
・時間管理、体調管理が重要。
自分の作れる時間を把握する。 -
ハンドメイドに限らず、物づくりと販売の基礎がわかりやすく説明されている。
商品のコンセプト、独自性、値段決定と上げ方、販売方法、簡単な利益についての説明など。
ドールの洋服や裁縫雑貨を作って、いつか売れるようになれればなとぼやーっと思っていたが、趣味の延長で行ってもコケるだけかなと。どんなものでも本格的な戦略が必要で、そこまでしないといけないかと面倒くさくなってしまった。
しかし、そう考えるだけのハンドメイドの販売と製作ノウハウがしっかりと書かれている本。入門に良いかも。 -
現在、マイペースにアクセサリーを制作しています。今はまだ自分用のみ。いずれは同じものを欲しいと思ってくれる人が現れたらいいな、と思っています。ハンドメイド商品をブランド化するには①コンセプトを決める。②ペルソナを決める。軌道に乗ってきたら③自分が売りたい商品の前後の価格の商品も販売する(ゴルディロックス効果)。④リピーターや販路を増やす。などが書いてあり、ハンドメイド作家さんにとっての教科書のような本でした。悩んだ時に何度でも読み返したいです。