五胡十六国: 中国史上の民族大移動 (東方選書 43)

著者 :
  • 東方書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784497212221

作品紹介・あらすじ

三世紀末から五世紀半ばにかけて、中国北部では匈奴を始めとする諸民族が移動・定住し、彼らによって建てられた政権が並立する「五胡十六国時代」と呼ばれる大分裂時代を迎えた。従来、この時期は暗黒時代と考えられがちであったが、後の隋唐帝国の制度や文化、東アジア世界の国際関係などは、五胡十六国時代の諸政権にその淵源を求めることができるのである。本書は、諸政権の興亡を詳述するとともに、新たな中国建設への胎動の時代という観点からこの時代に光を当てる。本新訂版では、十年間の研究の進展に基づいて内容を修正し、また墓室画像などをふんだんに用いて、民族融合の様子を再現した。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる五胡十六国時代、中国北部における興亡を追うと共に、隋唐時代のに引き継がれる文化・民族の融合発展過程を概説する内容。各国別の通史もあり、めまぐるしい栄枯盛衰も読みやすくなっている。用語としての変遷過程も興味深い。

  • 五胡十六国時代の前史、そして「五胡」とは何か、「十六国」とは何か、そもそも「五」でもないし「十六」でもないというところから始まる。さらに各国の興亡の歴史を政治史を中心に紹介し、様々なパターンの人の移動、国際関係、五胡と漢族の融合の実態に迫っていく。数多の勢力の興亡で目まぐるしいこの時代について整理するのに最適の一冊。

  • 2018/10/7
    中国の歴史は漢民族と周辺民族との勢力争いの連続である。漢民族以外の国もたくさん建国された。そして民族の混合も進み現在の中国は何人になるのだろう。こんな感じ方をするのは長いこと他民族に支配されなかった日本人だからなのだろう。

  • (後で書きます。概略的な通史、西域及び周辺地域、東晋との関係、仏教伝来、人の移動と民族の融合について、コンパクトにまとめている。参考文献リストあり)

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