抗菌薬の考え方,使い方 ver.4 魔弾よ、ふたたび…

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  • 中外医学社
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  • Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784498017870

感想・レビュー・書評

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  • 抗菌薬の使い方、使い分け方を医学的機序はもちろんのこと、他剤との組み合わせ、アドヒアランス、医療経済まで踏み込んで解説している医学生、研修医必携の書。
    特に第3世代経口セフェムが要らない理由のところは岩田先生の主義を強く感じた。

  • QV250 に配架

  • これはまともな教科書であって頼むから...

    「とこれも最初からプラニングし,すべての想定されるシナリオに対して妥当な対応ができるように準備しておきます.
     これがゲーム理論です.」
    本当ですかね?

    ゲーム理論に限らず言葉の定義に混乱が見られるが我々はそういうのはパターン認識とは呼ばない。

  • 「研修医向けの抗菌薬の本といったら?」と問われれば、私は間違いなく本書をおすすめする。
    実際、ネット上で情報発信を積極的にされている何名もの先生方が本書を紹介しており、私はそれがきっかけで読み始めた。

    「小説のように読める参考書」をコンセプトにしているとのことで、本当にスラスラ読める。著者の岩田先生は感染症のスペシャリストだが、初学者にも分かりやすい書き口が魅力的だった。

    タイトルで「考え方」が「使い方」の前に来るのは、考え方がまず大事であるというメッセージだろう。
    無闇に抗菌薬を処方したり、スペクトラムの広い抗菌薬を永遠に投与するような医師になってはいけないと強く思った。

    一方で、本書は実臨床で手元に置いておきたい類のものではない。というのも、基本的に文章ベースで書かれているため、視認性は決して高くないのだ。

    実用性は他の書籍に任せるとして、抗菌薬の「考え方」を学ぶうえでは本書に勝るものはない、というかまず本書で基本を抑えるのが近道のような気がする。

  • URL:https://mol.medicalonline.jp/library/ebooks/detail/?id=5804

    *学外からは「学認」をご利用ください(利用方法↓)
    http://www.shiga-med.ac.jp/library/support/manual/gakunin_mol.pdf

  • 北里大学医学図書館OPACへ
    https://saosrv.kitasato-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB10156689

  • 今回も期待を超える解説力と更新力に、期待以上の読み応えのVer.4、岩田先生の単著となっております。


    この本で感染症に開眼して10年以上が経ちますが、版を重ねるたびに、分かりやすさも、奥深さも、upする上に、時事ネタも最新の内容も含まれている、”あとがき”の通り、難産を感じさせる素晴らしい出来だと思います。

    P6 「白血球が高い」「好中球優位」「作方移動」に気を付ける

    P46 足し算の論理

    P48 「定常状態になりやすい」細菌感染症

    P60 潜伏期間や感染期間を参考とする、
         アメリカの公衆衛生学会のマニュアル

    P99 血液培養から生えたら「本物」の可能性の高い菌

    P123 シナジー効果

    P125 シナジーの反対の作用のアンタゴニズム

    P129 温度依存で失活する抗菌薬

    p135 レンサ球菌による
            感染性心内膜炎へのペニシリンG投与

    P143 EUCASTの
       グラム陰性菌のintrinsic resistanceのテーブル
     →もともと耐性だから効かない、ネガティブリスト

    P154 Ampc誘導

    P161 プロカルシトニンを利用した、抗菌薬中止の戦略

    P183 バイオアベイラビリティのよい抗菌薬

    P187 代表的な治療期間

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著者プロフィール

1971年、島根県生まれ。島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業。神戸大学都市安全研究センター感染症リスクコミュニケーション分野および医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。著書に『コロナと生きる』(朝日新書、内田樹との共著)、『新型コロナウイルスの真実』(ベスト新書)、『僕が「PCR」原理主義に反対する理由』(集英社インターナショナル新書)ほか多数。

「2022年 『撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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