Excelによる不正発見法 CAATで粉飾・横領はこう見抜く

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  • 中央経済社
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784502129414

作品紹介・あらすじ

CAATはExcelでできる! 勘定科目別、財務報告の局面での考え方・活用方法を50以上のシナリオで紹介。本書で紹介しているExcelサンプルもダウンロード可能。

感想・レビュー・書評

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  • コンピュータ利用監査技法「CAAT」をエクセルにより実施する場合の解説書。単にCAATによる監査手法を解説するのではなく、不正会計に対峙するという視点から解説されている。近年、会計監査において仕訳データを基にした仕訳テストの実施が、経営者による内部統制の無効化リスクへの対応として重要であると言われている。本書では、仕訳テストでのCAAT実践例も詳細に解説されている。売上の相手勘定が必ず売掛金などの金銭債権となっていることをピボットテーブルを組んで確認する。日付データの横にユーザー定義で「aaaaa」と入力することで曜日を表示して、土曜日、日曜日といった人目がつかない日にちでの仕訳入力を抽出し、検証する手法などが解説されており、参考になった。
    また徒らにテクニックに走るのではなく、不正会計と対峙するには、こうした「記録と記録の照合」ももちろん大事だが、なにより「記録と事実の照合」が不可欠だということを念頭に置き、懐疑心を持ちつつ手続を踏む必要がある点、参考になった。

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著者プロフィール

日本公認会計士協会東京会コンピュータ委員長(通算3期)、同・経営・業務・税務の各委員、中小企業基盤整備機構IT 推進アドバイザー、上場会社役員、第三者委員会委員などを歴任。「BIG4」と呼ばれる大手監査法人で金融機関やメーカーなどの法定監査、IT 監査、IPO 支援、M&A 支援などの業務に従事後、独立。3大メガバンク系シンクタンクや自治体などでの講演活動も行う。『会社四季報から始める企業分析 最強の会計力』(東洋経済新報社、共著)、『経営を強くする 会計7つのルール』(ダイヤモンド社、別途翻訳本)、『Excelによる不正発見法 CAATで粉飾・横領はこう見抜く』(中央経済社)ほか、会計分野の著作も上梓。

「2021年 『モダンExcel入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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