CFOポリシー

著者 :
  • 中央経済社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784502328916

作品紹介・あらすじ

CFOは「企業価値の番人」、「企業価値の創造者」といわれる。ガバナンスや財務リテラシー、ESGとそのIRを改善することが企業価値を向上させる方策であるなどを説く。

感想・レビュー・書評

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  • 弊社においては、従来よりPLに特化
    した指標で経営管理していたが、BS的な要素も含めるべきではないか?という課題感を持っていた。

    だからといって、流行りのROICに飛びつくのではなく、キチンと弊社戦略や事業環境を踏まえて説得力のあるような提案をマネジメントにすべく、柳さんの著書を手に取った次第。

    同業他社の先輩も、キャピタルアロケーションを検討した際にはやはり柳さんの著書を参考にしていたらしく、経企・財務周りの人はみんな読んでいるんだろうなぁ


    以下、メモ
    ・自社の保有現金水準は高いのだが、投資家から見るとディスカウントされているという点は驚いた。その要因は、エージェンシーコストと投資効率に対する懸念とのこと。これに対しては、自社においては特にガバナンスの強化が求められるだろう。指名員会等設置会社に移行しないとなぁ

    ・IRの目的である「適性株価」の達成のためには、CFOが自社の本源的価値による理論家ぶかを知らずして語るべからず
     →自社のIRは彼らなりの企業価値を持っているのだろうか。。

    ・長期の投資リターン(TSR)は長期のROEに収斂する
     →これはROEを全社指標とする根拠になりそう

    ・ROEは短期視点ではない、長期的持続的視点でみるべき
     →その通りだよな。無理にリバレッジかければすぐROEは良くなるけど、それを市場が求めているわけでもないもんな

    ・投資採択基準。NRV、IRR
     →弊社では結果的にはIRRを超えた投資になっているだろうが、利益率が高そうなものから手を出しているだけで、明確な足切りラインは設定できていないだろうな
     →開発投資の適正性、妥当性を現状見ようとしているが、その時に果たして資本コストなどの視点はあるのだろうか・・・

    ・最適資本構成に依拠した最適配当政策
     →これは他の本も参考にした上で、検討が必要だ

    ・ROESG
     →これはHBR10月号の内容ともリンクする。ESGと企業価値をつなぐモデル、というのは確かに検討が必要な気がする。
     →GOVERNANCEはわかる。これが高められると、Agency Costが減って、Discountがなくなるのだろう
     →

  • まだまだESG関連は勉強中だが、CFOはじめ会計に携わる人にとって必須知識になってきていると感じる。

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著者プロフィール

エーザイ株式会社常務執行役CFO(最高財務責任者)、早稲田大学大学院会計研究科客員教授
1985年早稲田大学商学部卒業、米国サンダーバード国際経営大学院MBA (withDistinction)取得、京都大学博士(経済学)。銀行支店長、メーカー財務部長、UBS証券Executive Directorなどを経て現職。東京証券取引所上場制度整備懇談会委員、東京証券取引所ディスクロージャー部会委員、日本管理会計学会常務理事も務める。
主な著書に『Corporate Governance and Value Creation in Japan 』(英文、Springer社)、『ROE経営と見えない価値』(編著、中央経済社)、『ROE革命の財務戦略』『管理会計の改善マニュアル』(いずれも中央経済社)、『企業価値向上のための財務会計リテラシー』(共著、日本経済新聞出版社)がある。

「2019年 『ROEを超える企業価値創造』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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