法律学者の貨幣論: デジタル通貨・CBDCの未来

著者 :
  • 中央経済グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784502466519

作品紹介・あらすじ

暗号資産が普及し、日本銀行がデジタル円の実証実験を行うなど通貨の在り方が問い直される時代となった。法学者の立場から、現状の分析を行い、自身の法的貨幣論を展開する。

感想・レビュー・書評

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  • 暗号資産やCBDCの実現を後押しする政策論・法律論が、実務的な要請から、盛んに唱えられているが、法学の基本的な考えたから大きな流れを見た場合、重要な疑問が浮かぶとして、①国民の意見を広く求め、主権者=国民の意思決定に資すべき理解や合意を得る努力がされていない、②デジタル通貨を支えるセキュリティについて難解であり、技術上のリスクについて正しい認識を持ちにくい、③法学や法学的アプローチについて専門家以外には浸透しておらず、一部専門家による政策論に終始している、等を挙げる。
    この分野では、数少ない入門書。本書の魅力は、著者の上記の問題意識に応えようとするところにあるのでは?

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/569083

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著者プロフィール

帝京大学法学部助教

「2023年 『国際法研究 第12号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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