製造業の現場バイヤーが教える だったら、世界一の購買部をつくってみろ!
- 日刊工業新聞社 (2008年2月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784526060144
感想・レビュー・書評
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調達部門改革のためマネージャーに任命された「坂内」を主人公に、メーカーの購買部の仕組みと問題、改善ポイントをストーリー仕立てで紹介します。
1. 調達・購買戦略構築論
2. サプライヤー評価
3. 開発購買
4. サプライヤー決定
5. 新規商品開発
6. 調達・購買オペレーション
7. グローバル調達
8. 電子調達(リバースオークション)
9. 集中購買
10. 内部統制・バイヤー評価
11. 購買組織論、BPO
著者いわく、購買部門によくある風景とのことです。設計部門や製造部門との関係、高い品質が出せないサプライヤー、集中購買の失敗、調達担当者の不正行為など、なるほど、ありそうな話です。(ちょっとドラマ性を高め過ぎな気もしますが。)
購買戦略の重要性、サプライヤーの評価方法、購買のプロフェッショナルとして求められるスキルなど。ともすると、設計部門や製造部門に言われるままになりがちな調達部門の存在価値を高めるための工夫について、詳しく説明してくれます。「購買」にフォーカスを当てた著書はあまり見かけないので大変勉強になりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
組織を変えようというマネジャーのストーリ。これまで読んだ4冊よりはだんぜん面白い。ただこの人の本は、購買の「あるある」を集めてみました、こんなことやっていてはダメですよという程度。本書を手に取る人たちは、そんなレベルの低い話ばかりに悩んでいる訳ではないんじゃないかなぁ。そこそこまとまっているものの、目から鱗が落ちない本ばかり。本書も「世界一の購買部」というのは掛け声倒れで、高レベルな購買に到達する前に(初歩に毛が生えたお話で)終了。この著者の本はもう読まない。
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物語形式で進む、購買部のストーリー。
読みやすかったし、勉強にもなった。 -
バイヤーとしての仕事がカテゴライズされていて分かりやすい。
もう少しストーリーがこなれていると、読んでいて面白いのに。
そういう意味では、『もしドラ』には及ばない。 -
これの前に読んだ『牛丼一杯の儲けは9円』の影響で、同じ著者の坂口孝則氏の本ということで購入。
『牛丼一杯の儲けは9円』は仕入れ全般であったが、まさに今回は「購買部」が対象で、営業に所属する私にとっては不倶戴天の敵についての本。相手の性質を良く知るために購入。
購買部の改革をフィクション(どこまでフィクションかは分からない)のストーリーに解説を一章づつ行ないながら進む展開。
このストーリーがなかなか読ませる内容で敵(?)の本ながら引き込まれてしまった。
解説も非常に分かりやすく、組織にとっての購買部の重要性を納得できる良書であった。
確かに購買部には購買部の物語はあるのだろうが、営業には営業の物語がある。きっと戦いはこれからも続くのであろう。ただこれが「戦い」でなく協調の中で様々な工夫ができるようになるときっと営業も協力できる部分が出てくるはずである。 -
直接、購買担当の仕事はしてないけど、そういう案件が増えてきて、読んだ本。
「購買って、こうなんでしょ」という現状から、「購買って、こうあるべきでしょ」という理想に向かって働く姿が輝いて見えた。
色んなとこでも見ますが、仕入れって、会社の静脈だというのは、本当に思います。 -
いや~すばらしい!
購買部のよくある現状と、目指す姿が感動的物語として書かれています。
最後は涙涙でした。。。
有用知識もたっぷり!!!