わたし服ソーイング (Heart Warming Life Series)

著者 : 水野佳子

• 日本ヴォーグ社 (2010年7月23日発売)

感想・レビュー・書評

[ればぁさんの感想 · 2015年2月11日]

20150211読了
これも「基礎」本とセットで教科書的位置づけ。

[greyさんの感想 · 2011年2月17日]

基礎の基礎シリーズ（文化出版局刊）が好評の、水野佳子氏による初心者向け洋裁本。

作品は、スカート、ブラウス、チュニック、ワンピース、パンツの基本アイテム５種＋各アレンジ数点＝合計21点。全て裏地無し、実物大型紙付き（グレーディングはS〜LLまで4段階）。
基本アイテム５種のうち、それぞれの「デザインa」については、カラー写真入りで作り方を解説。

デザイン要素は、Vネック、ボートネック、シャツカラー、スタンドカラー、フリル、ギャザー、タック等々、基本形を網羅。使用生地も、綿・麻・ポリエステル・ウール、デニム地、ニット地など一通り押さえてあるので、勉強には良いと思います。

ですが、全体的に“色気”のない本です。
作品自体に「ナチュラル」や「ガーリー」「マニッシュ」といったデザインテーマ（ファッションの方向性）が見えません。恐らく、“洋裁を学ぶためのデザイン”になってしまっているのだと思います。

作品に使う生地やコーディネート、撮影小物、紙面デザイン等による演出も最小限で、眺めるだけも楽しいタイプの洋裁本ではありません。

流行り廃りのない洋服をきっちり作りたい方向け。

著者プロフィール

ソーイングデザイナー。
1971年生れ。文化服装学院アパレルデザイン科卒。
アパレル会社の企画室勤務の後、フリーになる。
雑誌上でデザインから縫製、パターンメーキング、作り方解説などを発表、ソーイングファンに定評がある。
ほかにも衣装制作など“縫う"を軸にして幅広い分野で活躍、多忙な日々を送っている。

「2022年 『サイズが選べる犬のコート』 で使われていた紹介文から引用しています。」