個人情報保護法の知識<第5版>

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532114251

作品紹介・あらすじ

令和2年法改正に完全対応!
ビジネスに必須の法律を第一人者がわかりやすく解説

 改正個人情報保護法が、2020年5月に可決・成立。個人情報を保護する必要があり、また利用したい企業にとっては、必ず知っておきたい法律です。
 本書は、個人情報保護法の内容を、ビジネスに与える影響に即して実践的に解説するもの。同法の基本的な枠組みはもちろん、「仮名加工情報」などに関する規制など最新の法改正についてもわかりやすく解説します。

 著者は、内閣府、総務省、経済産業省、消費者庁などで個人情報保護法関連の委員会・審議会の委員を歴任したこの分野の第一人者。法改正の本質を踏まえて的確に解説します。

感想・レビュー・書評

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  • 情報が最新かつ(法律家らしく)かなり正確でとても勉強になりました。ありがとうございました。

    その分情報量がかなり多いので、この法律を全く知らない人が読み通し一回で理解するのはキツイかも(人によるとは思いますが。。)。

    私は、ワードの表に情報を落とし込んで頭を整理しながらなんとか読み通しました。

    この分野は、データポータビリティ、クッキーの規制など、今後も大きく変化していくんだろうなあ、と思います。

  • 2021年の個人情報保護法改正に対応済みです。

    IT分野との関連も深いこともあり、この法律は改正が多く、そのたびに実務にも多大な影響を与えています。

    著者の本はそれこそ初版から読んできましたが、新しい版が出るたびに読み込みを続けています。著者はこの分野では知らない人がいないほどの第一人者であり、知識をアップデートするために欠かせないものとなっています。

    弁護士や法務部の方はもう少し詳細な実務書が必要だとは思いますが、仕事で個人情報保護法に関する知識をざっと入れておきたいマネージャークラスの方や、法務部と話をする担当者といった方にはうってつけの本であると言えるのではと思います。

  • 岡村久道著『個人情報保護法の知識 第5版』(日経文庫)
    2021.7.15第5版1刷

    2022.9.10読了
    2021年の全面改正に対応した入門書。です・ます体で書かれ、個人情報保護法の内容が非常にわかりやすく書かれている。特に民間部門に紙面を割いて解説を施している。文庫というコンパクトな形態上、公的部門については第10章のみの取り扱いとなっているが、個人情報保護法の入門書としてこれ以上のものはないのではないかと思うくらい分かりやすい。条文の詳しい説明はもちろんだが、個人情報保護法制定の背景や国際的な潮流についても丁寧に解説されてあるので、表層的な理解にとどまらない深い理解が得られる内容となっている。本書刊行後に三度の小さい改正があったようだが、本書の内容で十分対応可能である。大学の授業のテキストとしても使えそうなくらい読み応え十分な出来映えであった。

    【目次】

    プロローグ──初の抜本的改正を迎えて

    第1章 個人情報保護法制のあゆみ
    1 なぜ個人情報保護法が必要となったのか
    2 プライバシー権(マスメディアプライバシー)の登場
    3 コンピュータプライバシーと個人情報保護法制
    4 OECDプライバシーガイドラインの採択
    5 行政機関保有電子計算機処理個人情報保護法の制定
    6 EU個人データ保護指令
    7 個人情報保護法が制定された背景
    8 住基ネット最高裁判決とマイナンバー法の制定
    9 制定後の個人情報を取り巻く国際環境の変化
    10 個人情報保護法制の二〇二一年抜本的改

    第2章 個人情報保護法とは何か
    1 個人情報保護法の目的
    2 個人情報保護法の概要
    3 重点分野と個別法
    4 法律を具体化するための仕組み
    5 個人情報保護法の番人──個人情報保護委員会

    第3章 「個人情報」とは何か
    1 「個人情報」の意味
    2 要配慮個人情報
    3 二条が定義するその他の事項

    第4章 民間事業者が負う義務の全体像
    1 民間部門の一般法
    2 義務を負う者は誰か
    3 違反するとどうなるか

    第5章 「個人情報」に関する民間部門の義務
    1 個人情報に関する義務の概要
    2 利用目的の特定
    3 利用目的による制限
    4 不適正な利用の禁止
    5 適正な取得
    6 利用目的の通知等

    第6章 「個人データ」に関する民間部門の義務
    1 「個人データ」とは何か
    2 個人データに関する義務の概要
    3 データ内容の正確性の確保等
    4 安全管理措置
    5 従業者の監督
    6 委託先の監督
    7 第三者提供の制限

    第7章 「保有個人データ」に関する民間部門の義務と本人の権利
    1 「保有個人データ」とは何か
    2 保有個人データに関する権利義務の概要
    3 保有個人データに関する事項の公表等
    4 開示等の請求等に応じる手続き
    5 事前の請求
    6 利用目的通知の求め
    7 開示
    8 訂正等
    9 利用停止等

    第8章 「仮名加工情報」に関する民間部門の義務
    1 仮名加工情報制度が新設された背景
    2 仮名加工情報とは何か
    3 作成する際の適正加工義務
    4 仮名加工情報と安全管理措置
    5 仮名加工情報と利用目的
    6 仮名加工情報の第三者提供の制限と提供先の義務

    第9章 「匿名加工情報」に関する民間部門の義務
    1 匿名加工情報制度が新設された背景
    2 匿名加工情報とは何か
    3 個人情報取扱事業者が匿名加工情報を自ら作成する場合の義務
    4 匿名加工情報取扱事業者の義務
    5 仮名加工情報制度などとの違い

    第10章 公的部門──行政機関等の義務等
    1 行政機関等の義務等の概要
    2 行政機関等における個人情報等の取扱い
    3 個人情報ファイル
    4 開示、訂正および利用停止
    5 行政機関等匿名加工情報の提供等
    6 国公立の病院や大学などに関する特例

    第11章 グローバル化に対応するための規定
    1 グローバル化への対応の必要性
    2 域外適用
    3 外国執行当局への情報提供
    4 その他の規定

    第12章 企業の対応とコンプライアンス
    1 この法律に対応するためには
    2 プライバシーポリシー
    3 事業者に公表などが義務付けられている事項
    4 体制の整備と内部統制
    5 マネジメントシステムの導入
    6 洗い出しとルール化
    7 実行、点検と改善

    エピローグ──個人情報保護の行方

  • 通勤時間などで軽く読めるが情報量は十分。行政部門にも一定程度触れており貴重

  • 個人情報を扱ってる部門にいるので、知識として知っておかねばと思い。
    私の知識レベルより遥かに高い内容だった気がするが、噛み砕くためにもう一度読まねば。

  • 東2法経図・6F開架:B1/3A/1425/K

  • 前版に引き続いて、制度を概観することができて良い。

  • 改正法全体がコンパクトにまとまって書かれている。あとは、必要に応じてQ&Aをチェックすればよいかと思われる。

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著者プロフィール

英知法律事務所 弁護士

「2023年 『法律相談 個人情報保護法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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