シン・日本経済入門

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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本棚登録 : 57
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532114367

作品紹介・あらすじ

■経済ニュースをふかく、面白く!平成バブル以降、コロナ危機、脱炭素革命まで、日本経済の苦難と挑戦をベテラン記者がやさしく解説します。

 平成から令和に元号が改まり、新しい時代が始まったのは2019年(令和元年)5月1日。それから1年後の2020年(令和2年)5月の世界を誰が予想していたでしょうか。それは言うまでもなく、新型コロナウイルスの世界的な感染爆発です。
 1989年に始まった平成時代の30年間は日本経済にとって激動の30年間でしたが、令和時代も波乱の滑り出しとなりました。
 昭和時代の第2次世界大戦の敗戦から、戦後復興、高度成長期、2度にわたる石油危機を乗り越え、経済大国に躍進した日本。その頂点のバブル経済は、昭和から平成への時代の大きな変わり目でした。平成バブルは崩壊し、日本経済は「失われた20年」とも称される長いトンネルに入りました。平成の終わりにはようやくトンネルを抜けて、明るい日差しが注いできたのですが、令和を迎え様々な課題が浮かびあがってきています。
 本書は、令和時代を迎えた日本経済の過去、現在、そして未来をわかりやすく解説することをねらっています。
 これまでの日本経済の入門書は、第2次世界大戦後の日本の経済復興から始まることが多かったと思いますが、この本は平成の30年間の日本経済の歩みから始まります。平成バブルやその崩壊を実体験として知らない世代の読者を意識しているからです。
 平成の30年を振り返った後は、人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)が生み出すデジタル革命(第2章)、地球温暖化とエネルギー問題(第3章)、急速に進む人口減少と少子・高齢化(第4章)、金融・財政政策の試練(第5章)、日本とグローバル経済(第6章)といった個別の課題を解説します。
 本書では、筆者が新聞記者として30年以上にわたって内外で取材して見聞きしたことも活かしながら、なるべくわかりやすく生きた日本経済を解説しようと心がけました。
 この本には、難しい数式や経済理論は一切出てきません。日ごろ経済ニュースに興味がない、あるいは難しくてわからない、という方にも是非、手にとっていただきたいと思います。目次をご覧になって興味のある章から読んでいただいてかまいません。この本が、日本の次世代を担う方々にとって、経済の将来に興味を持ち、様々な問題の解決に取り組み、未来を切り開いていく手掛かりになればと願っています。

感想・レビュー・書評

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  • 日本経済のコロナ禍の過去、現在、未来について。

    バブルの崩壊から始まった平成の30年やデジタル革命、金融危機、国際協力の枠組み、エネルギー問題、少子高齢化や福祉、アメリカの凋落や中国の台頭。

    コロナによって歴史が一変したようにも見えますが、結局は長い歴史の1頁に過ぎないのかもしれません。著者は最後に安全保障は日米の枠組みを上手く使い、経済は国際協調の枠組みを上手く使ってきた結果が今の日本だと言います。そしてゲームチェンジャーが変わっても、国際協調の枠組みを上手く利用して行くことが大切だと言います。

    不気味な大国が隣にあり、最大の盟国が昔ほど頼りにならない今、自分の身は自分で守る覚悟が必要かなと感じました。

  • 読書会の歴代レポート(1冊がA4用紙2枚+αにまとまっています)は、PortalⅣの電子ファイルサイトから誰でも閲覧できます。
    「この本に興味はある!けど、読む時間はない…」という方は、ぜひそちらにアクセスしてみてください。
    KC>経営企画室>全グループ会社>05.読書会

  • より専門性や個別性を持つ経済の論点についての書籍を読むにあたって、本書のような前提知識が必要であるのは間違いないが
    自分の読書スタイルや経済問題への触れ方からすると、そういった読解の困難に遭遇した段階で基底となる知識を実地的に摂取すればいいかとも思ってしまう。
    内容としては淡々としたもので小綺麗にまとまっている。

  • 平成あたりの経済の流れについてざっくりと話した本
    まあそんな事もあったよなあという思い出しに良い

    平成:バブル・金融危機・リーマンショック・東日本大震災・小泉改革・民主党政権・アベノミクス・コロナ
    デジタル革命:ビックデータ・AI・シェアリング
    脱炭素社会:カーボンゼロ・SDGs
    人口減少:少子化・高齢化・介護・社会保障
    金融政策:ゼロ金利・デフレ・異次元緩和・財政健全化
    グローバル化:中国一帯一路・米国内向き・TPP

  • 処分

  • 2021/09/20

  • 近年の経済ネタをおさらいするための本としては読みやすい。
    保存しておくほどではないようにも思う。

  • 確証バイアス
     無意識に自分に都合の良い情報を集めてしまう
     バブル崩壊後の不良債権 7兆9000万円
     情報公開や危機への制度的枠組みがなかった 公的資金投入への抵抗
     1997年 経営破綻

    菅内閣
     脱炭素:2050年温室効果ガスゼロ
     デジタル改革:自治体システム統合 捺印99%不要
     社会保障:75歳以上 2割負担 

    第4次産業革命 インダストリー4.0 ドイツ2011年
    再生可能エネルギー2030年 世界の4割に
    2025年問題 団塊の世代が75歳以上に
    2040年問題 団塊ジュニア 高齢化のピーク

    日銀
    中央銀行 物価の安定 金融システムの安定
     1999年 「ゼロ金利」金融政策では世界の先頭
     2001年 「量的緩和」民間銀行の国債を購入 「時間軸政策」指針の提示
     2010年 リスク資産買い
     2013年 「異次元緩和」
          期待への働きかけ:時間軸政策 消費者物価指数2%まで上げる
          長期金利引き下げ:国債購入 日銀総資産GDP1.3倍 
          マイナス金利
     2020年度 一般会計算出 102.7兆円→175.7兆円 税収63.5兆円→55.1兆円

  • 東2法経図・6F開架:B1/3A/1436/K

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著者プロフィール

日本経済新聞社論説委員長
1985年 早稲田大学政治経済学部卒、同年日本経済新聞社入社。経済企画庁、日銀、大蔵省などを担当し、マクロ経済・金融・財政を取材。87-91年 ニューヨーク米州総局、98-01年 ワシントン支局駐在。経済部デスク、経済部編集委員兼論説委員、欧州総局編集委員、ワシントン支局長、Nikkei Asian Review編集長、上級論説委員などを経て、現職。

「2021年 『シン・日本経済入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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