- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532117191
作品紹介・あらすじ
ミッタルとアルセロールの巨大統合に続き、インドのタタが欧州コーラをを買収。世界は、新たな再編へのスタートを切った。技術力を誇る日本勢は、規模を追求するライバルにどう立ち向かうのか-。鉄鋼業界の現状と課題、中長期的な見通しまでをコンパクトに収録。
感想・レビュー・書評
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鉄鋼セクターの人気アナリストによって著された本書は、
国内の鉄鋼業界の長期トレンドや主要企業についての概要を知るうえで有用だと思います。
2017年に読むには、業界の収益環境は大きく変化しているため少し内容が古いですが、
・日本の鉄鋼業がたどってきた歴史
・日本の鉄鋼業界の強味
・そもそも企業がどんな製品を産み、どのような用途で使われるのか
等基本的なことを知るうえで役立ったと同時に、文庫本でありながらいくつかデータが紹介されている点が鉄鋼業をリサーチするうえで示唆に富むものでした。
ただし鉄製品の説明などはやはり文字情報では限界があるため、他の業界本やインターネットの活用を補完的にする必要はあると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著名なアナリストが書いただけあって、内容は充実。
決して難解なわけではないが、わりとコアなことまで網羅しているので、就活生にとってはヘヴィーかもしれない。 -
鉄鋼業界、生半可な知識では語れないけど、習熟したいね。
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鉄鋼と一言で言っても、色々な種類があるし扱っている企業も違う。
そのあたりを世界情勢を踏まえつつ、結構細かく書いてくれている本。
今となっては、リーマンショック前の出版なのでだいぶ情勢が変わってそうで、そこは少し残念な点ですが。 -
鉄鋼業界の基礎知識をつけるにはよいと思う。
高炉メーカーとは?電子炉とは?高級鋼とは?
など基本的なことを説明してくれている。
今となっては、より実感を持って読むことができる。
就職活動前の業界研究としてだけでなく、中国をはじめとした
アジアの鉄鋼競争や世界経済との関連性を理解できる一冊なので、
鉄鋼業界と関係ないメーカーの勤務者、雑学としても
良い一冊であると思う。