- Amazon.co.jp ・本 (593ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532131616
作品紹介・あらすじ
人材をどう採用し、活用するか。採用の基準、訓練から昇給・昇進、インセンティブの与え方、付加給付、出向・転出まで、入社から退社に至る企業と社員の関係を、雇う側の立場からトータルにとらえて解説する、人事の経済理論の決定版。
感想・レビュー・書評
-
Personeel Economics(人事経済学)を提唱したエドワード・ラジアー教授の書籍。採用、評価、給与等、人事全般にわたる事柄について、判断の枠組みを提供している。高裁の整理解雇4要件が所与となっている日本で単純に適用できるわけではないが、制度検討のための判断の枠組みとしては有効であると思われる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
知らなかったな~の記述がいっぱい。
しかし、人材の流動化が前提のアメリカの話なので、使えないこともいっぱい。
1.生産が相互依存的な場合には、一層優秀な労働者をなるべく多く雇うほうが得。
労働力に高卒が多いほど大卒を加える価値は高まる。
2.企業はストックの量、質を増大させる場合、労働者の質を改善すべきである。
3.選別結果が優秀でなければ、選別のコストはムダ。
4.人的資本理論は、得た資格は仕事で生かして初めて収益となるということと同じ。
低賃金とは訓練費用を自己負担しているのだという考え方。 -
人事における諸問題(採用、生産性、給与、解雇、昇進、動機付け、評価など)について、経済学的視点から分析したユニークな書。
もちろん、経済的な側面(コスト・ベネフィット)だけで人事上の問題解決行おうとするのは、現実的ではないし弊害も多い。一方、単なる経験論や感情論による人事管理も同様に危険だろう。
本書は分量は多いものの、MBA向けに書かれた教科書なので内容は平易である。経営者、人事担当マネージャーにお勧めしたい。
★5つに限りなく近い★4つである。 -
人事管理に関する辞書のようなもの。事例やちょっとポップな演習みたいなものが入っていてわかりやすい。難点は文量がおおいこと(笑)
-
図書館で借りた。訳本だけど、読みやすいし、専門外の私でもまぁまぁ分かる。章の冒頭の会議の様子で問題点がイメージでき、最後の要約でまとめられている。
先生曰く、分厚い分、それだけ詳細に書かれ、具体例が多くてテキストとしてふさわしく、軽く読めるとか…。