現代の金融政策: 理論と実際

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532133443

作品紹介・あらすじ

政策の目的、決定プロセスから金融調節、運営の実際まで、実務を熟知した金融界きっての理論家が国際比較を交えて金融政策を体系的に解説。量的金融緩和政策、ゼロ金利政策など最新の論点も的確に記述する決定版テキスト。

感想・レビュー・書評

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  • 家に転がっていた本なのですが、捨てるのももったいないし、最近日銀も金融政策転換しようとしてるし、古い本だけど読んでみるかと思い手に取った本。

    正直、内容のほとんどは理解できていないがwでも自分の仕事と多少なりとも関連する箇所はすんなり理解できるので、参考になる部分もあることはありました。もう少し理解したかったところですが、まあしょうがない。

    同じような本でFRBについて書いた本があれば読んでみたい。仕事的にもそっちのほうが役に立ちそう。

  • [1版1刷]2008年3月17日

  • レビューしてなかったのか…。もはや言えることは、買って、10年後悔しなかった本。

  • 金融政策にまつわる理論と実践についてとても分かりやすくよく整理して書かれている。金融政策を本気で理解するなら必読の書と言えるかもしれない。そんな読者がどれだけいるのか不明だが。

  • 経済とは、「曇ったガラス、リア・ミラー」(先行き不透明)に、「不正確な速度計」(不完全な経済データ)を備えた車で、「曲がりくねった道路」(様々なリスク)を運転するようなもの。

    その中で日本銀行が実施することは、中長期的な目線で見た物価の安定。
    金利やマネタリーベースの操作を通じて、実現してく者と考えていたけど、マネタリーベースでは通貨需要の不安定さや通貨量の統計的把握が難しく操作できないそう。

    金利操作を通じて安定を目指すわけだけど、1年後2年後にこうなりたいみたいなのを宣言しても、経済はやっぱり生き物なので、消費者物価上昇率とか、プラスと思っていたのがマイナスになっちゃうなど、逆になることもある。

    日本だけではなく、原油価格や海外経済とか要因がたくさんあるわけだからそりゃうまくいかない。

    それでも、日本国の安定のために、強いては世界経済の安定のために、アカウンタビリティをもって誠実に対応し続ける日銀の姿がかっこいい。

  • 【金融政策】教科書

  • 「社会科学&産業」分野第5位...(教育分野を除く)

  • 日本銀行総裁の本を読みました。予想外に面白い本でした。掛け値なしの秀才と紹介されている人物ですが、その通りだと思います。抑えるべき部分を抑え、飛ばすべき部分を飛ばす力量は、著者の力量は並ではありません。世界の中央銀行の基本的マクロモデルは、ニューケインジアンモデルだと指摘しています。ただし、ニューケインジアンは、現実とフィットしていないと指摘しています。この分野のトップランナーの一人であるMcGrattan等も、現状では、ニューケインジアンはおもちゃに過ぎないと指摘しています。多分、この業界のコンセンサスなのでしょう。にもかかわらず、日本銀行は、本格的なニューケインジアンのシミュレーションモデルを作成中です。 疑問を持ったのは、価格の粘着性の部分です。日本銀行の研究者によるレポートを引用して、小売に関する価格の粘着性の支持しています。米国の最近の研究では、小売に関する価格の粘着性は神話に過ぎないと指摘されています。米国の最近の研究は、スーパーのレジのPOSのマイクロデーターを利用して、価格の粘着性を検証しています。それらの研究によると、価格の粘着性は確認されないと指摘している。日本銀行のレポートと米国の研究の間に生まれた相違は、何に由来するのでしょう。日本は価格粘着性が存在し、米国には価格粘着性が存在しないと可能性もあります。というよりも、日本銀行の調査方法の問題でしょう。日本銀行は、製造元の企業に対するアンケートにより調査しています。製造元企業の小売希望価格は、粘着性は存在するでしょう。多分、日本でも、POS情報を利用した分析を利用すれば、米国と同様の結論が出ると思います。

  • 5-1-6 金融論

  • 日銀・白川総裁の著書。経済学を学ぶきっかけとなった思い出の書。
    読んだ当時は、経済とか金融政策とか何もわからなかったが、読み物として面白かった。ページは分厚いし、値段も高いが、一読の価値あり。

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著者プロフィール

白川方明(シラカワ マサアキ)
青山学院大学国際政治経済学部特別招聘教授
1949年生まれ。1972年東京大学経済学部卒業、同年日本銀行入行。1975~77年日本銀行からシカゴ大学大学院経済学部に留学。経済学修士(シカゴ大学)。信用機構局信用機構課長、企画局企画課長、大分支店長、審議役などを経て、2002~06年日本銀行理事。理事を退任後、京都大学公共政策大学院教授。2008年3月日本銀行副総裁、同年4月~2013年3月第30代日本銀行総裁。2011~13年国際決済銀行(BIS)理事会副議長。2013年9月青山学院大学国際政治経済学部特任教授を経て、18年9月より現職。著書に『現代の金融政策――理論と実際』(日本経済新聞出版社、2008年)、『バブルと金融政策――日本の経験と教訓』(共編著、日本経済新聞社、2001年)がある。

「2018年 『中央銀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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