経営パワーの危機: ビジネス戦略ストーリー 熱き心を失っていないか

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532143145

作品紹介・あらすじ

子会社再建の命を受けた課長・伊達陽介。崩壊寸前の組織を立て直し、先端企業として復活させる。若き戦略型リーダーの誕生。経営戦略のすべて、企業家精神の真髄をストーリー展開に合わせて実践的に解説。

感想・レビュー・書評

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  • 10年ぶりぐらいで読み返してみた。
    正直言ってうならされた。
    10年前にこの本をテキストに、著者本人から直々にビジネスについての講義を受け、痛く感銘したはずなのに、10年かけて学習した内容を自分なりに昇華するどころか、すっかりと忘れてしまい、退化してしまった。
    この間、半端な知識をひけらかして分かった振りをしながら、根本にある大切なことは一切忘れ去ってしまった。

    ひどい自分を改めて振り返り、猛省。

  • 本書は初版が1994年であるが、それから20年近く経った現在でも通じるものである。
    今の経済はニーズの多様化、グローバル化、市場や環境変化の高速化など、経営課題は多い。そして、課題に対応するため経営の多角化を企てる企業も多い。よって、バブル期の頃と市場環境は違えども、業務拡大の方向性はバブル期と同じ勢いであると感じる。
    そんな現在の状況において、本書は安易な業務拡大に対する警鐘と経営の大切さを説くものであった。今の経営者は言わずもがな、業務拡大に伴う新規事業を立ち上げの実務者は心しておかねばならないことでもあるため、幅広い層で今一度読むべき本であろう。

  • 三枝三部作
    何回読み直しても発見がある。

  • 久々の再読。残念ながらかなり内容忘れていた(笑)

    三枝さん3部作は、読むたびに発見があるといわれている。
    今度は、「戦略プロフェッショナル」を再読しよう。

  • この本を読んだのは社会人1年生のとき。たまたま本屋で見かけて衝動買いをしたのですが、それ以来5回以上は読み返したと思います。

    実話を基にしたドラマ仕立てで経営の醍醐味を味わえるので面白いですね。

    20代に読めば企業家精神がつくのでお勧めですよ

  • 三枝匡著「経営パワーの危機〜熱き心を失っていないか」日本経済新聞社(1994)


    *予算管理やプランニング手法などのシステムの導入は『権限委譲』と同義語である。部下の目標や評価基準をはっきりしておけば、どの範囲で責任を負わせ権限を譲ったのかがお互いにはっきりする。それば曖昧だと、社長は部下が何をするか分からないから権限を以上するわけにはいかないし、権限がないから部下も動かないという悪循環に陥る

    *事業再編と教訓?
    不振の原因探しでは、目の前の具体的なトラブルを問題にする。「問題はないか?」と一般論で聞いて回っても時間の無駄になる。トラブルはいつも例外としておこり、不調企業では例外が一般化している。「開発→生産→営業→客席」という商売の基本になる流れを確保せよ!

    *事業再編と教訓?
    原価は情報の宝である。原価計算はサイエンス(科学)の感覚で真実に迫る精密さと、情報コストを下げるためにいかに手抜きをするかの妥協でなりたつ。手抜きの論理が勝ちすぎると大嘘の数字が流れ、戦略的誤解を生む。原価計算は、情報の宝庫だが、その重要性を見過ごしている経営者は多い。数字そのものよりも、計算のロジックを追いかけるのがコツである。

    *事業再編と教訓?
    トータルの絵のもたらす心理的バランス感:仕事の欠陥を事業や組織の全体像の中で指摘すると、断片的に批判するよりもはるかに説得力を持つ。個人のパフォーマンスよりも全体のシステムの問題と受け取られるからである。

    *不振事業の深刻な場合、「弱いところを直そう」という発想自体が間違いの根本となる。正しい視点としては「残された強みは何か」ということだけを考えてその強みを利用して救える部分だけを引っ張り上げる事にひたすら集中する。その割り切りが大切

    *企業戦略のチェックサイクル
    競争→戦略←組織←損益←資金→競争
    商売の基本サイクルがどこで停滞しているか見つけ出しそれをぶち破って流れをつける!

    *成長戦略の課題
    優位性のシンプルな説明:説明が複雑な商品や事業ほど、創業者利益は少なく、将来の成長性にも限界がある。単純な説明で特徴を言える製品や事業が伸びるのは、その市場が細分化されておらず競合も少ないからである。

    *企業家精神への道
    ・将来の夢へのこだわり→どうしても実現したいと人生で思い続ける事業の夢、そして経営者をそれを他人が聞いてもよくわかるシンプルな言葉で語る事ができなければならない。それができないと、彼は人々の力を結集することができない。
    ・その夢を実現するために、あえて危険を冒す「リスク志向」。

    →この夢、リスク志向を現実の実行に移すときにモノをいうのが、戦略性である

  • つぶれかかった中小企業を立て直すというサクセスストーリー。
    実際に成功した人(現ミスミ社長)が、若い時代の企業建て直し経験を、現実的且つ実践的戦略に基づいた行動と結果が書いたもの。
    戦略的に動くことがどれだけ大切か。を教えられる。
    ただ…人との摩擦がもっとあっただろうに、それが端折られているのはザンネンだと思う。今の世の中、それを知りたい人がごまんといると思うのだが。そのあたりを書いて、重版願う一冊。
    元気がなくなったら読みます。

  • 12.1.17
    関 義徳
    外部に出ると自分のいたらなさに気づきますが、めげずに勉強したいと思いますo(`▽´)o自分の会社の中だけでなく他流試合をどんどん経験ですね〜始めるのに遅くない(^o^)/

    今日からは「経営パワーの危機」三枝匡さん読みたいと思います(^o^)/三枝さんの本は三冊目。前の二冊はバイブルみたいな感じです。

  • 久々の再読。
    修羅場・時間軸・責任範囲・戦略・・・沢山のキーワード。
    見るたびに新たな発見がある。
    自分の成長度合いにより、感じるものも違ってくる。
    これから、定期的に読み返してみよと思う一冊。

  • 8/7

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著者プロフィール

(株)ミスミグループ本社名誉会長・第2期創業者。一橋大学卒業、スタンフォード大学MBA。20代で三井系企業を経て、ボストン・コンサルティング・グループの国内採用第1号コンサルタント。32歳で日米合弁会社の常務、翌年社長就任。次いでベンチャー再生等二社の社長を歴任。41歳から事業再生専門家として16年間不振事業の再生に当たる。2002年、ミスミCEOに就任。同社を340人の商社からグローバル1万人超の国際企業に成長させ、2021年から現職。一橋大学大学院客員教授など歴任。著書4冊の累計100万部。

「2023年 『決定版 V字回復の経営 2年で会社を変えられますか? 「戦略プロフェッショナル・シリーズ」第2巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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