機動営業力: スピード時代の市場戦略

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532147822

感想・レビュー・書評

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  • 主要メッセージは以下の通りであり、非常に丁寧な論旨展開がなされているが、
    それが故に「まどろっこしい印象」(学術論文チックな印象)を受けてしまうのが残念。

    ただ、「感覚的に」共有されている内容を、いかに数値化し、論理として
    共有を図るかといった部分では、非常に参考になる部分もある。

    ■業界需要期:成長期×自社:トップシェア
    ・製品・技術開発力+ロジスティクスが必要十分条件
    ・どちらかを満たさないのであれば、強い営業力が求められる
     =この場合に必要な営業力は「大量集中型」
     (但し、こうした「恵まれた」環境は、日本では失われつつある)

    ■業界需要期:成熟期×自社:トップシェアではない
    ・製品やサービスに体現された潜在的顧客価値の市場実現
     =これらを顧客に伝えられる高い営業力が必要
     =多様化・流動化する市場機会に合わせられる「起動営業力」

    ■起動営業力の実現
    ・研究開発、製造、物流、顧客サービスなど、全社機能を活用し、
     顧客への価値提供を行う「マーケティング・パック」の実現が必要
    ・現実には、この「マーケティング・パック」の提供実現に要する、
     社内調整をいかに低減できるかが肝。
    ・そのためには、営業部門をリーダーとし、それをバックアップする
     製品・技術開発やロジスティクス、顧客サービスという組織態勢に
     転換しなければならない。
    ・これは「営業至上主義」を求めるものではなく、「市場の声」という
     調整プロセスの中に、「製品・技術開発やロジスティクス、顧客サービス」を
     組み込み、鍛え上げることで、競争力を高めるというものである

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著者プロフィール

田村正紀(たむら・まさのり)
1940年大阪市生まれ。1962年大阪市立大学商学部卒、1966年神戸大学大学院経営学研究科博士課程中退後、神戸大学経営学部助手、専任講師、助教授、教授、2006年定年退官、名誉教授。

「2019年 『流通モード進化論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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