数の日本史: われわれは数とどう付き合ってきたか
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2002年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532164195
作品紹介・あらすじ
「ひい、ふう、みい」から「いち、に、さん」、そして九九、和算、西洋数学へ…。「数」でたどる日本列島5000年の旅。
感想・レビュー・書評
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学生時代に歴史、特に日本史を学んできたが、それは何が軸になっていただろうか。おそらく、政治経済に文化少々ではないだろうか。この本は「数」を軸に日本史を縄文時代から現在に至るまで紐解いている。
一、二、三という数字の概念はどのように形成されたのか?
一、十、百、千、万、億、兆・・・・という単位はどのようにして成り立って行ったのか
そもそも人ははじめから10進法を利用していたのか
など、普段私たちが当たり前として使っている「数」の歴史をあらためて知ることができます。
現在、幼児期の食育において、「算数教育」という切り口で研究していますが、人間も生まれたときは「数」の概念はなく、これをどう知識として構築していくかを縄文時代とオーバーラップしてみることができました。
また、余談ですが「数」の歴史の本だけあって、冲方 丁著「天地明察」に登場している、渋川晴海、関孝和も登場しています。特に関孝和については、どれだけすぐれた数学者であったかを再認識。そして天地明察に書かれていた内容をさらに深く理解できた1冊でした。 -
数を知るのは大事
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帯表
「ひい、ふう、みい」から「いち、に、さん」、そして九九、和算、西洋数学へ・・・。
「数」でたどる日本列島5000年の旅。
「理数科離れ」は平安時代にも起きていた!
帯背
五千年の足跡をたどる!
帯裏
数の知識は古来より人間社会においてきわめて普遍的なものであり、文化・文明の欠かせぬ尺度と位置づけられる。にもかかわらず、この視点から日本史を通観した本は少ない。いわゆる歴史家は数学に興味を持たない人が多く、科学史家はそれぞれの専門を守っている。(中略)筆者が本書を書くに至ったのは、こんな事情であまり知られていない数の日本史に、現代人に強く訴えるものがあると感じたからである。(「まえがき」より) -
「ひい、ふう、みい」から「いち、に、さん」、そして九九、和算、西洋数学へ…。「数」でたどる日本列島5000年の旅。「理科離れ」は平安時代にも起きていた!
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ギガ・テラ、または、マイクロ・ナノという表記が当然のように使われているが、日本にも、不可思議・無量対数などの表記がある。常に使用せずとも覚えておきたい。