青木功プレッシャーを楽しんで

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532167684

作品紹介・あらすじ

小遣い欲しさに始めたキャディーからゴルフの世界へ、ひどいフックを直すために連日1000発の練習、ニクラウスと死闘を繰り広げた全米オープン-。通算85勝、世界の青木が自らの生涯と戦いの軌跡を振り返る。

感想・レビュー・書評

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  • 通算85勝・プロゴルファー青木功がゴルフ人生を振り返る自伝です。
    (日経新聞朝刊の連載読物「私の履歴書」をまとめたもの。)
    ゴルフ界において突出した成果を納めた青木の行動原理を探るべく購読。

    「ふつうは発想だけで終わる。私はその発想でとことん実践する。そして応用し完成させる。」「私のゴルフの基本は別の言葉で言うと『自分勝手』というしかない。そうやって誰にも負けない技術を磨いてきた」という言葉の通り、自分に合う打法を追求し、自分が「良い」と思ったものを貫いて磨き続けた。

    プロになり7年も勝てなかったことは知らなかったので驚いたけど、7年間妥協することなく自分のゴルフを追求し続けた点が重要。そうして築かれた技術は青木の頑丈な身体にマッチし、国内最強、海外7勝を挙げる「世界のAOKI」と称されるに至った。

    あの青木功でも、7年間負け続けた時代を乗り越えて、今があるのかと思うと、なんだ自分なんてまだまだろくに失敗を積んでいないじゃないかと思うし、思う通りにいかない現実に直面しても自分の意志を簡単に妥協させてはならないのだと思うことができる。

    そして本書の随所で、お世話になった方々への御礼が記されていることも印象的である。若い頃は勝つために無我夢中だったけど、勝てた時に「おめでとう」をもらうたび、「自分勝手なゴルフ」を支えてくれた多くの人々の協力に感謝するようになったと。このあたりの人間性も、青木功が世界中から愛される所以なのだろう。

    「一つの目的に向かったときに、できるかできないかじゃなくて、やるんだという気持ちがあればできるのだ」・・・これはもはや、「自分」を貫くことと並んで、大きな成功を納めた人々に共通の行動原理といえる。

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