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- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532167950
感想・レビュー・書評
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シリコンバレーでハイテク兵器の製作に携わり、政府から要請を受けてカーター政権で国防次官、クリントン政権で国防副長官、国防長官に就任し重責を担った。
第二次世界大戦では沖縄に駐留した経験を持つ。
この本は2010年日経新聞の「私の履歴書」をベースに加筆修正している。ですから日本人向けに安全保障について保守的立場を補完している。題名「核なき世界を求めて」は事実彼が引退後に行った活動に由来する。国防最前線いて、常に核攻撃も作戦の一つとして想定しながら外交や他の手段の優先順位を高める仕事をしていた。彼は「核廃絶は我々の指導力、リーダーシップこそが「違い」をもたらす」と言い切れるのであり、上に立ったものができることです。彼のように核を持つ国から核廃絶のリーダーシップを私は期待します。強く望みます。しかしながら、それは言いかえればトップしだいだということです。現に今また核を取りまく環境は変わっています。市民からの核なき世界の訴求がトップを変えることを認識して、良心的な人をトップとして生み出さねば、続かない。世界各地で多くの市民が願わねば実現はできない。
トップに君臨した人の核に対する考えがあります。その思考回路を学ぶには良い1冊です。そして戦前から2011年までの出来事、打ち明け話もあり、読みやすい。ただしヒロシマへの核攻撃について肯定的に話を進めている点で違和感を感じる。為政者とはこういう考えに帰結するのかと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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