メルセデス・ベンツに乗るということ

著者 : 赤池学 金谷年展

• 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2000年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[totssanさんの感想 · 2015年8月5日]

　20年前の独ベンツ社を中心とした車社会のルポ。今も一部そうだが、結構日本の安全に関する規格、規定や、環境に対する配慮、施策が不十分であることをまず認識した。会社の取り組み方と、意識がとにかくすぐれていることは良く理解できた。環境と安全の視点で記されている点、勉強になる。細かい記述もありがたい。さらに当時から燃料電池車やEVについても詳しく述べている点がすごい。その後20年を経て、残念ながら当初の筆者の目論見は道半ば、というか半分も到達していないと思われるが、先見性含め（当然の視点か？）改めて世に問う価値のある課題、質問が本書にはたくさんある。
　どうでもよいが、○○であるのだ、○○なのである、等、語尾がなんかあどろっこしい点が気になる。文章の最後に妙な協調は不要、くどくなるので。

著者プロフィール

ユニバーサルデザイン総合研究所代表取締役所長。著書に『自然に学ぶものづくり』（東洋経済新報社）などがある。

「2013年 『ＣＳＶ経営』 で使われていた紹介文から引用しています。」