ディズニーランド物語: LA-フロリダ-東京-パリ

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532190736

作品紹介・あらすじ

日本人による初の本格的ディズニーランド通史。創業者ウォルトとロイ、歴代経営者、それを取り巻く人たちは、いかに「夢の王国」を創造したのか。米国、日本、欧州、中国…それはテーマパークの進化の歴史でもある。「一度来たらまた来たくなる」の魅力の秘密に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 成功体験から、何か学べればと思い、、、
    「有馬哲夫」の『ディズニーランド物語』を読みました。

    ディズニーランド好きな方には申し訳ないのですが、、、
    個人的には、全くと言っていいほど興味がないんですよねぇ。

    でも、ビジネス的に成功を収めているのは事実なので、何か掴めるんじゃないかと漠然とした期待を抱きながら読みました。

    -----story-------------
    日本人による初の本格的ディズニーランド通史。
    創業者「ウォルト」と「ロイ」、歴代経営者、それを取り巻く人たちは、いかに「夢の王国」を創造したのか。
    米国、日本、欧州、中国… それはテーマパークの進化の歴史でもある。
    「一度来たらまた来たくなる」の魅力の秘密に迫る。
    -----------------------

    世界初のテーマパーク、ディズニーランドを作ったときの苦労話から、ディズニーワールド、エプコット・センター、東京ディズニーランド、ユーロディズニー、ディズニーランド香港等に至るまでの、ディズニーのテーマパーク史が淡々と、そしてわかりやすく綴られています。

     ■序章  ウォルト・ディズニーが遺したもの
     ■第一章 ディズニーランド誕生
     ■第二章 見果てぬディズニーの「世界」
     ■第三章 ディズニーを乗っ取れ
     ■第四章 東京ディズニーランドの成功
     ■第五章 ユニヴァーサル・スタジオとのたたかい
     ■第六章 ユーロ・ディズニーの誤算
     ■第七章 ディズニーズ・アメリカの屈辱
     ■第八章 香港ディズニーランドに賭ける
     ■終章  テーマパーク・メガバトルが始まった

    その中で最も印象に残ったのは、やはり第四章の東京ディズニーランドを作ったときのエピソード。

    建設を巡る、千葉県、オリエンタルランド、三井不動産、ディズニーの丁々発止のやり取りは、まるで物語のように楽しめましたね。

    何としてでも東京ディズニーランドを作りたいオリエンタルランド、エプコット・センターを建設・維持するための資金源を得たいディズニー、リスクは避け確実な利益を得たい三井不動産、、、
    それぞれの思惑や利害関係が交錯するなかで、ディズニーがリスクを負わずロイヤリティだけを搾取する、不平等な契約を結ぶことになりましたが、結果的には東京ディズニーランドの予想以上の成功で、ディズニー側が、もっと関与すれば良かったと後悔したというのは皮肉なものですね。

    プロジェクトの成否にはタイミングや運もあるんでしょうが、、、
    プロジェクト推進者の最後までやり抜くという信念や行動力によって、結果も大きく変わることを、改めて実感した一冊でした。

  • ウォルト・ディスニー没後の経営事情を網羅している。山あり谷ありで、ディスニーランドが運営されているのに、どんな苦心と労力とお金がかかっていたかが分かる。60歳を超えてなお経営者として働くこと、常に問題が起こり、内外に敵が多く、安定はないことが痛切に伝わってくる。ディズニーの影響力がうかがえる。

  • ゼミ論文で使用

  • ウォルトと兄ロイ・オリバー・ディズニーによって始められたディズニー・プロダクション。二人の確執と協力によって産まれたLAのディズニーランド(DL)、そしてウォルトの死後、ロイが進めたディズニー・ワールド開園への事業、ロイの死後、経営危機を迎える中でロイ・エドワード・ディズニー、ロナルド・ミラー、カードン・ウォーカー、マイケル・アイズナーたち後継者の事業として拡大していく東京・パリ・そして中国・香港のDL事業。最初のDLが成功した背景として1時間物のTV番組との相乗効果というのが、子供の頃に見た番組で大変懐かしい思いがします。TDLは成功だったが、ディズニー側にとっては経営危機の時だったため、入場料の10%のロイヤルティーのみという条件を失敗と受け取り、次ぎのパリに続くなど、夢の事業の裏に有る経営のどろどろした目論見などが生々しいです。

  • ディズニーランド,ディズニー映画を製作するディズニー。
    どんな人たちが関わってきたかよく知らなかったので,本書は役立ちました。

    東京ディズニーランドが,ディズニーグループでも優等生であることも分かりました。
    それに対して,大阪のユニバーサルスタジオがなぜ駄目なのだろうか。

    ユニバーサル物語我あれば,読みたいと思いました。

  • ディズニーランドがフロリダ⇒ロス⇒東京⇒パリ⇒香港の順に出来上がった話です。


    結局、創始者のウォルトが作ったのはフロリダだけ
    それでも未だに、名前が全世界に知れ渡っているそのブランド力の偉大さに驚かされます

    特に、日本ではなぜオリエンタルランドが運営しているのかも話に出てくるのでその部分が一番面白かったです。

    名前は知ってるけど、どういった経緯でできたのか?を探求したいかたにおすすめです。

  • テーマパーク経営について知りたい方はぜひ。ミッキーのことはあまりでてきませんので悪しからず。

  • ディズニー「夢の工場」物語と近い内容なんですが、テーマパーク経営のほうに重点を置いた、ディズニーの歴史は歴史でもより最近の話中心です。
    夢の工場〜と一緒に読めば一通りのディズニー社の成り立ちなんかがわかります☆
    ただディズニーが好きってだけじゃなく、ウォルト・ディズニーの意図していたことなど、裏情報も含めて知りたい人は必読です。

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著者プロフィール

有馬哲夫(ありまてつお)
1953(昭和28)年生まれ。早稲田大学社会科学部・大学院社会科学研究科教授(公文書研究)。早稲田大学第一文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。2016年オックスフォード大学客員教授。著書に『歴史問題の正解』『原爆 私たちは何も知らなかった』『こうして歴史問題は捏造される』『日本人はなぜ自虐的になったのか』(全て新潮新書)、『NHK解体新書』(ワック新書)など。

「2021年 『一次資料で正す現代史のフェイク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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