- Amazon.co.jp ・本 (692ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532191306
作品紹介・あらすじ
フリードマンが本書で説く「急進的自由主義」は1980年代、レーガン米大統領やサッチャー英首相によって現実の政策になり、経済再活性化の基礎を築いた。この文庫版は長い低迷経済のなかにある日本にとって、ベストタイミングで帰って来たベストセラーだ。
感想・レビュー・書評
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フリードマンが本書で説く「急進的自由主義」は1980年代、レーガン米大統領やサッチャー英首相によって現実の政策になり、経済再活性化の基礎を築いた。
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ページ数多く、読み切れずに断念。40ページまで。
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新自由主義の提唱者、ミルトン・フリードマンの「自由」をテーマにした超有名な一冊、ということで社会に出る前に読んでみました。
この規模のテーマになるともはや経済学って社会学だな、と思わされます。
フリードマン自身は結構否定する人も多いですが、やはり学問としてはまともというか、納得できる部分が多いな、と感じました。
ただ本文中でフリードマン自身も指摘したように、資本主義のシステムがあらゆる現象を最適解に遷移させるまでには、どうしても時間がかかる場合があります。
その過程で人命や自然環境を損なう事例が生じてしまった、という点については、未だ議論すべき点だと感じました。
もう一つ、改めて感じたのは、新自由主義を提唱する他の人々に比べればフリードマンの主張はマイルドだという点です。
橋下さんなんかのほうが過激かな。
また「資本主義と自由」に比べると、こっちのほうがより社会学、ひいては哲学的な観点から、経済と資本主義について論を展開していると思いました。
結構長くて理解しきれなかった部分もありますが、教材としてはコントラバーシャルで、読む価値はあったと思います。 -
14/4/14読了
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20世紀に標榜された福祉国家が見直され、
『小さい政府』と言われて久しいが、
新保守主義的な内容が、理論から
年金、教育、郵政やらの各分野まで丁寧に書かれた著書。
政府の介入に対して、徹底的に反対の立場。
概ね賛同できる。
確かに政府を介入させるとまず非効率であり、コストがかかり過ぎる。
また、政府が介入して税金を取って、それを分配する。
これも「結果の平等」という名の不平等に繋がってしまう。
生活保護などにそういう風に感じる人が多いのでは。
外部経済などが発生したときに政府が調整役として
介入するといったことの意義などはあるが、
やはり、この著者の受け売りだが、
極力民間企業を中心に経済は動かすべきなんだろうなと改めて思った。
リバタリアンの著書は割と理解しやすい原理の説明なだけに、
ケインジアンの著書も併せて読んで両者を吟味したいと思った。 -
「資本主義と自由」に続き、2作品目。
原書は1980年発刊だが、この翻訳本は、2002年の改訂版。
現在の先進国と呼ばれている国々がこの本に書いてある状況に陥っている。
大きな政府がなぜ悪いのか?など、わかりやすく書いてある。
政治家が呼んでくれればいいのだが、、、 -
新古典派のバイブル的存在。市場主義というものが良く分かります(後半は難しいですが)。経済学の一理論にとどまらず、哲学に入ってます。経済に興味のある人は必読。
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==レーガンもサッチャーも政策に取り入れました==
『急進的自由主義』をこの本ではとつとつと説いています。
急進的自由主義とは何かとスーパー簡潔に言いますと「政府はやたらめったに市場や経済、社会に口出しするなっ!!」っていうことです。言うなれば、今の日本政府が推し進めている『小さな政府』というのも自由主義的発想なんです☆★☆
元祖自由主義者であるフリードマン!!名前ももはやフリーですなっ!!
内容的には、そこまで自由すぎたら国が滅びるんちゃうのん?とか思う内容も少しはありますが、全体的に非常に筋が通っています。
*但し、字が小さい!ページ数が多いといった本気本なので読むのに苦労します。 -
この本は一貫して市場に政府が介入すると碌な事にならない、市場に任せられるものは市場に全てを委ねるべきだという主張です。全くその通りで、政府が主導してやってきたことは碌な結果になっていない。現在、日本で問題になっている事は全て政府が絡んでいる事柄だけだ。教育問題、年金、道路、医療等、全て政府が絡むと碌なことにならない実証例である。