冒険投資家ジム・ロジャーズ世界バイク紀行
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2004年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532192181
感想・レビュー・書評
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・実は一次産品は株より分析しやすい。IBMを理解するなど、当の会長ですら無理である。従業員、製品、部品、サプライヤー、競合、政府、貸借対照表、組合等々、考えなくてはならない要素がごまんとある。かたや、綿花は実に単純明快だ。綿花について知っておかねばならないことはただ1つ、綿花がたくさんあるかないかということだけ。FRB議長が誰かなど綿花には何の関係もない。綿花は多すぎるのか少なすぎるのか―ただ、それだけだ。その答えを出すのは簡単ではないかもしれないが、問いそのものは実にシンプルである。結局のところ、あなたが気にすべき問いはただ1つということなのだから。
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少し前に、深夜特急よりも開高健のほうがよっぽど面白いと書きましたが、これはそれにも匹敵する面白さ。
まあ、深夜特急は著者が22、3のときの旅行記ですから、共感するのは20代前半までです。
この本の著者は、ジョージ・ソロスのファンド仲間で、37歳でリタイアしてバイクで世界を巡るという実に面白そうな計画を立てます。リタイアと言っても、投資が人生みたいな職業生活を送っているので、単にオフィスにいるかバイクに乗っているかの違いでしかありませんが。またそこが投資家という職業の面白いところです。
文学者の書く情緒的な紀行ではなく、「資本主義者、世界をゆく」みたいな感じで行く先々の政治・経済・社会を描写していきます。面白くないわけがない。
著者は他にも旅行記を出してます。どれも抜群に面白い。大人なら深夜特急よりこちらを読みましょう。 -
面白かったです。 ずいぶん昔の本だけで世界中をバイクで走破するなんてあこがれます。
又それを投資家目線でいろいろな国を分析?しているところが沢木さんの【深夜特急】とは違っていて面白かったです。 -
家に転がってた本なので捨てる前に読んでみた。
最後の訳者コメントみたいなところに書いてあったけど、元の英語版よりも多少簡略化されてるようで、たしかに読んでても内容が飛んでいるというか一貫性がないように感じてしまった。
もうちょっと旅行記的な部分、訪れた土地の歴史に関する記述とか同行者との喧嘩とかそっちの方も省略せずに書いてほしかった。 -
購入本。1990年に、妻と2人でバイク世界ツーリングに旅立つ。30歳半ばで富を手にして、1年半旅行できるとは。。スケールが違う。ただのツーリングでは無く、各国を観察して投資に値するかどうか確かめる為、色々な要人と会っているところもすごい。国境越えの役人の収賄体質や、現代世界とは思えない国。何と2回目の世界旅行に今度は車で回ったという。原文の2/3の内容に圧縮されているせいで、物語としては歯抜けな部分が有るが、こんな人生も有るのかと感心。株の指南書としてもすぐれていると思うが、中々世界中の株は買えない。
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期待した様な学びは得られなかった。
ただ人口減少となる日本の未来を予想していた内容はピッタリ当てていたのは流石だった。 -
読んでおいて損はない
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こちら『世界バイク紀行』の次本『世界大発見』の中に「投資で成功する秘訣はただ一つ、自分が投資しているものを知ること、完全に理解すること・・・」と著者が宣う、このバイク旅行はただのションベン旅行ではないのである(笑 さすが世界の投資家ジム・ロジャーズ、リスクの先にリターンを見据えての旅行であった。観光も兼ねてるなら更によし
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橘玲氏の著作に書いてあった、世界中を投資しながら旅行する本というのに興味を覚え、購入。調べると著作は、ウォーレンバフェット、ジョージソロスとともに世界三大投資家と言われる一人だという。ふつうの旅行の紀行文とちがう、投資家ならではのものの見方。バックパッカーの貧乏旅行もいいが、投資できそうな国を探しながら、五大陸をガールフレンドとともにバイクでめぐる旅もいい。この本は1990年代前半の本だが、その後の世界の動きを示唆する文も出てきてびっくり、精読したほうがいいかも。トランプの登場も匂わせていたり。。。
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端的な翻訳が冴えわたっていた。満足度9-