会計不正: 会社の「常識」監査人の「論理」

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532196622

感想・レビュー・書評

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  • 著者は中央青山監査法人を経て、あずさ監査法人代表社員となった(2012年現在)浜田康氏。
    帯によれば、「なぜ会計不祥事は後を絶たないのか!オリンパスの事件も含め待望の文庫化。」とのこと。

    感想。
    第1章にメジャーな会計不正事件を紹介。面白い。
    第2章に経営者はなぜ会計不正をするのか、動機やらを記載。
    残りの300ページは、あるべき会計士、あるべき監査業務、あるべき内部統制について詳細に書かれている。素晴らしいことを書いていただいているが、僕にはtoo much。

    備忘録。
    ・カネボウの粉飾手口は、宇宙遊泳と言われた、架空売上や子会社の連結外し。子会社や友好取引先に販売し、決算後に買戻し。
    ・ライブドアの虚偽表示は、金融事業をやっている連結子会社によるライブドア株式(自社株式)の売却益を、連結決算の売上高に計上したもの。
    加えて連結子会社によるライブドア株式の売却の前に株式の100分割を行い、(当時は)新株発行に1ヶ月以上かかることによる枯渇感で株価をあげたのちに売却。
    この処理が無ければ赤字決算だったらしい。
    ・旧日興証券の事例も興味深い。EB債発行日の操作はそんなものかという感じだが、連結対象かどうかとか、けっこう奥が深いんだなと。
    ・監査や内部統制の部分は頭に入って来ず読み飛ばしてしまった

  • 統制環境について、やや詳細に書かれてます。これは類書になかなかない。

    また、監査手順が程よく整理され、監査人の思考回路がよく理解できる。

    随所に内部監査人としても、参考になる記載あり。

  • とあることから
    某監査法人に転職することになり
    転職決定後に読みました。 (監査の仕事をするわけではないのですが。)
    監査とういう仕事の概要が理解できました。
    監査人って大変なお仕事だと思いました。

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著者プロフィール

公認会計士。
1952年東京生まれ。1975年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業。1979年公認会計士登録。中央青山監査法人、あずさ監査法人代表社員、青山学院大学会計プロフェッション研究科特任教授、証券取引等監視委員会委員を歴任。

「2023年 『リアルケースで身につける 不正を見抜く監査力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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