ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力 ビジネスモデ

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532197421

作品紹介・あらすじ

三越伊勢丹、ユニクロ、ABCマート、ニトリ、カルビー、JR東日本、台湾ホンハイなど20社・30業界を取り上げ、会計数値からビジネスモデルを読みとく面白さを味わいつつ学ぶ会計入門書。人気MBA講師による好評の『ポケットMBA4ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力』に続編が登場!

感想・レビュー・書評

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  • ビジネスモデルや経営戦略の違いが財務面にどのように影響しうるのかをわかりやすく説明してくれる良書。
    説明がわかりやすいのもgoodだが、この本の最も素晴らしいところはケースが非常に豊富な点。
    一冊読み通すころには企業分析のマイルストーンが築かれている。
    筆者の他の本も読みたくなった。

    前半はビジネスモデルの違い(製造小売と流通小売の違いなど)が粗利率、販管費率にどのように影響しうるのかをケースを使って解説。
    中盤以降はROAに着目して、売上高利益率と総資産回転率に分解して分析を進めることでより具体的に企業の特性を把握する切り口を解説している。

  • 事例も多く、また分かりやすい説明でした。
    財務諸表から分析を行う上で、業種の特徴も予めわかっていないと、単に事実を見つけて、その反対を課題としてしまう傾向になってしまうと気づきました。

  • 前作同様会計分析を丁寧に説明してくれている。

    但しこの手の本は読んで終わりにしてしまうと身には付かない。実際に自分が手と頭を動かして分析して初めて自分のものになる。

    読者としてはこれからが勝負だ。

  • 大津先生の本は、どれもお勧めです。
    この一冊も。

  •  色々な企業の決算書を出して分析していますが、個別企業の数字の表れ方を解説することが本書の趣旨ではなく、特徴的な数字に着目し、なぜそうなっているのか理由を類推し、その企業のビジネスモデルを考え、強みや課題まで分析・特定する、その思考ロジックこそが大切である、ということが本書の趣旨だと思います。

     なので、「在庫が多いから問題だ」やら「キャッシュが少ないから問題だ」といった杓子定規な分析は、本書では「思考停止」と非難されます(在庫を抱えていても、その商品に50%近いマージンを乗せていて、かつ売り切れるビジネスモデルなら、一見過剰に見える在庫も利益の源泉ととらえることができる。また、キャッシュが少なくても、安定的に利益余剰金が発生するなら運転する上で問題もない)。

     決算書から1段階深いビジネスモデル分析の発想を得ることができる良書だと思います。

  • 会計とビジネスモデル戦略の関係性を豊富な事例を通じて紹介する名著。
    非常にわかりやすくわかった気になれる一冊。
    本当の実力をつけるには本書の考え方を元に実践を積み重ねる必要があるものと思われる。

    <メモ>
    ・spaはノウハウやリスクを孕むものの高い利益率を出すことができるモデル

    ・ビジネスモデルによって収支構造は異なる。
    ・効率性と収益性は負の相関性があるが、SPAなど、この相関性を超えるビジネスモデルが存在する。

    ・ROAマップを作成する。
    売上経常利益と資産回転率。
    10%達成には何が必要か?

  • クイズ形式で各社の財務諸表を紐解いて解説しているため、とても楽しく分かりやすいビジネス書になっている。
    対象とする企業も新しい会社、身の回りで親しみのある会社が多く、興味を持って取り組めた。

  • 決算書の分析ができるようになるのに憧れて、大津さんの本2冊目。
    前読んだのは「英語の決算書を読む」というテーマだったので欧米企業がメインの本だったのですが、
    今回は日本企業も扱っているものだったので、よりとっつきやすいしイメージがしやすく、読みやすかったです。
    「儲かっている」の定義をROAと考えて、
    ROAを売上高経常利益率×総資産回転率に分解して考える。
    両方の要素が高い水準が「パラダイス領域」…
    分かりやすかったです。

    以下、印象的だったところ
    ・次のSPAキラーブランドは?
    ・イオンと言えども、イオンモールとイオンリテールは違う
    ・Amazonは在庫リスクを持つ、楽天は持たない。このことから導かれる両社の売上・売上原価・販管費・営業利益率の要素・相対額の違い。
    ・ジョンソンエンドジョンソンから転身したカルビー・松本会長の経営手腕

  • SPA企業のビジネスモデルと決算数値との関連性を読み解く項目はとても参考になった。

  • グロービズで教えておられたという。別の講師ではあるが、グロービズの講義を受けたが、よく似たストーリーの話。具体例が盛り込まれていてわかりやすい。単なる数字から、ビジネスモデルや事業戦略まで考えるところは、知識と知恵をフル活用できて面白い。

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著者プロフィール

1989年、慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。米国ニューヨーク州ロチェスター大学経営学修士(MBA)。富士銀行(現みずほ銀行)、英国バークレイズ証券、ベンチャーキャピタルを経て、2004年にオオツ・インターナショナルを設立し、代表取締役に就任。米国公認会計士。会計・財務に関わるコンサルティングや、年間40社の企業を訪問し、アカウンティング(財務会計、管理会計)、コーポレート・ファイナンスを中心に、日本語、英語による実践的マネジメント教育に従事。ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学大学院客員教授。早稲田大学大学院経営管理研究科、慶應義塾大学理工学部でも非常勤教員として指導している。東京証券取引所上場企業複数社での社外役員を兼務。著書に『ビジネススクールで身につける会計×戦略思考』『ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力 ビジネスモデル編』(以上、日本経済新聞出版)、『企業価値向上のための経営指標大全』『戦略思考で読み解く経営分析入門』『英語の決算書を読むスキル』(以上、ダイヤモンド社)、共著に『会計プロフェッショナルの英単語100』(ダイヤモンド社)などがある。

「2022年 『ビジネススクールで身につけるファイナンス×事業数値化力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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