ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力 ビジネスモデ
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2014年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532197421
作品紹介・あらすじ
三越伊勢丹、ユニクロ、ABCマート、ニトリ、カルビー、JR東日本、台湾ホンハイなど20社・30業界を取り上げ、会計数値からビジネスモデルを読みとく面白さを味わいつつ学ぶ会計入門書。人気MBA講師による好評の『ポケットMBA4ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力』に続編が登場!
感想・レビュー・書評
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ビジネスモデルや経営戦略の違いが財務面にどのように影響しうるのかをわかりやすく説明してくれる良書。
説明がわかりやすいのもgoodだが、この本の最も素晴らしいところはケースが非常に豊富な点。
一冊読み通すころには企業分析のマイルストーンが築かれている。
筆者の他の本も読みたくなった。
前半はビジネスモデルの違い(製造小売と流通小売の違いなど)が粗利率、販管費率にどのように影響しうるのかをケースを使って解説。
中盤以降はROAに着目して、売上高利益率と総資産回転率に分解して分析を進めることでより具体的に企業の特性を把握する切り口を解説している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
事例も多く、また分かりやすい説明でした。
財務諸表から分析を行う上で、業種の特徴も予めわかっていないと、単に事実を見つけて、その反対を課題としてしまう傾向になってしまうと気づきました。 -
前作同様会計分析を丁寧に説明してくれている。
但しこの手の本は読んで終わりにしてしまうと身には付かない。実際に自分が手と頭を動かして分析して初めて自分のものになる。
読者としてはこれからが勝負だ。
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大津先生の本は、どれもお勧めです。
この一冊も。 -
色々な企業の決算書を出して分析していますが、個別企業の数字の表れ方を解説することが本書の趣旨ではなく、特徴的な数字に着目し、なぜそうなっているのか理由を類推し、その企業のビジネスモデルを考え、強みや課題まで分析・特定する、その思考ロジックこそが大切である、ということが本書の趣旨だと思います。
なので、「在庫が多いから問題だ」やら「キャッシュが少ないから問題だ」といった杓子定規な分析は、本書では「思考停止」と非難されます(在庫を抱えていても、その商品に50%近いマージンを乗せていて、かつ売り切れるビジネスモデルなら、一見過剰に見える在庫も利益の源泉ととらえることができる。また、キャッシュが少なくても、安定的に利益余剰金が発生するなら運転する上で問題もない)。
決算書から1段階深いビジネスモデル分析の発想を得ることができる良書だと思います。 -
クイズ形式で各社の財務諸表を紐解いて解説しているため、とても楽しく分かりやすいビジネス書になっている。
対象とする企業も新しい会社、身の回りで親しみのある会社が多く、興味を持って取り組めた。 -
SPA企業のビジネスモデルと決算数値との関連性を読み解く項目はとても参考になった。
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グロービズで教えておられたという。別の講師ではあるが、グロービズの講義を受けたが、よく似たストーリーの話。具体例が盛り込まれていてわかりやすい。単なる数字から、ビジネスモデルや事業戦略まで考えるところは、知識と知恵をフル活用できて面白い。