ライバル国からよむ世界史

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532197773

作品紹介・あらすじ

中東戦争から旧ユーゴスラヴィア紛争、ロシアのウクライナ侵攻まで数々の例が示すように、隣国同士は往々にして仲が悪いもの。国境、資源、民族、宗教などさまざまな理由でもたらされる代表的な20の対立をとりあげ、その経緯や現在にいたる影響をやさしくひもときます。ニュースや国際情勢を読み解く参考書としても役立つ1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 本屋で見つけるとつい買ってしまう日経ビジネス人文庫の歴史シリーズです。今回は世界史におけるライバル関係がテーマです。ほとんどが隣国同士での領土争いで、その他、植民地の争いなど、様々な対立関係が紹介されています。おおよその関係は知っていることも多かったわけですが、長期にわたり対立している場合など、かなり細かい歴史が紹介されているため、かなりマニアックな印象です。本来なら、その時代の地図を参考にしながら読み進めると理解も深まるのでしょうが、それも難しいため、文字だけで理解しようとするとかなり難しい感じです。
    今後、歴史を深堀したいときに読み返してみたいです。

    <目次>
    第1章 ドイツvsフランスーEU牽引役の対立の歴史
    第2章 オーストリアvsドイツ、フランスーハプスブルク家が動かしたヨーロッパの歴史
    第3章 スペインvs地中海世界ー「日の没することなき帝国」の盛衰
    第4章 ロシアvs北欧諸国ーバルト海の覇権をめぐる争い
    第5章 イングランドvsスコットランド、アイルランドー21世紀まで続く分離運動の背景
    第6章 ユーゴスラヴィアの争いーかつてひとつだった6つの国
    第7章 ポーランドvsドイツ、ロシアー世界地図から姿を消した悲劇の国家
    第8章 ロシアvsウクライナークリミア半島併合の背景とは
    第9章 コーカサスvsロシア、トルコーなぜチェチェン人が、アメリカでテロを起こしたのか
    第10章 イスラエルvsアラブ諸国ー過激組織「IS」は、こうして生まれた
    第11章 イランvsイラクー「不自然」な国境を持つ2つの国
    第12章 アフリカの争いー複雑に絡み合う資源・宗教・民族
    第13章 ロシアvsイギリス、アメリカ、そしてタリバンーアフガニスタンをめぐる「グレート・ゲーム」
    第14章 ロシアvs中国ーヨーロッパとアジアの境界は、こうしてつくられた
    第15章 中国vsインドvsパキスタンーヒマラヤ山脈周辺のイスラムとヒンドゥー
    第16章 東南アジアの争いー大航海時代の植民地支配がっもたらしたもの
    第17章 中国vs朝鮮vs日本ー「東アジア世界」の誕生と対立
    第18章 ラテン・アメリカ諸国の争いーインディオ、白人、黒人が混ざり合う独特の世界
    第19章 太平洋上の争いー列強が地球の裏側まで支配した、帝国主義時代
    第20章 アメリカvs中米・カリブ海諸国ー大国アメリカを隣人に持つ苦悩

  • 受験生の頃を思い出した。世界史も色々忘れていることが多いことを改めて感じ、少しずつ復習しようという気になった。

    読み物してしても面白い。確認しながら読むと少し時間はかかるが良作。

  • NDC204
    中東戦争から旧ユーゴスラヴィア紛争、ロシアのウクライナ侵攻まで数々の例が示すように、隣国同士は往々にして仲が悪いもの。国境、資源、民族、宗教などさまざまな理由でもたらされる代表的な20の対立をとりあげ、その経緯や現在にいたる影響をやさしくひもときます。ニュースや国際情勢を読み解く参考書としても役立つ1冊。

    目次
    ドイツvsフランス―EU牽引役の対立の歴史
    オーストリアvsドイツ、フランス―ハプスブルク家が動かしたヨーロッパの歴史
    スペインvs地中海世界―「日の没することなき帝国」の盛衰
    ロシアvs北欧諸国―バルト海の覇権をめぐる争い
    イングランドvsスコットランド、アイルランド―21世紀まで続く分離運動の背景
    ユーゴスラヴィアの争い―かつてひとつだった6つの国
    ポーランドvsドイツ、ロシア―世界地図から姿を消した悲劇の国家
    ロシアvsウクライナ―クリミア半島併合の背景とは
    コーカサスvsロシア、トルコ―なぜチェチェン人が、アメリカでテロを起こしたのか
    イスラエルvsアラブ諸国―過激組織「IS」は、こうして生まれた
    イランvsイラク―「不自然」な国境を持つ2つの国
    アフリカの争い―複雑に絡み合う資源・宗教・民族
    ロシアvsイギリス、アメリカ、そしてタリバン―アフガニスタンをめぐる「グレート・ゲーム」
    ロシアvs中国―ヨーロッパとアジアの境界は、こうしてつくられた
    中国vsインドvsパキスタン―ヒマラヤ山脈周辺のイスラムとヒンドゥー
    中国vs朝鮮vs日本―「東アジア世界」の誕生と対立
    ラテン・アメリカ諸国の争い―インディオ、白人、黒人が混ざり合う独特の世界
    太平洋上の争い―列強が地球の裏側まで支配した、帝国主義時代
    アメリカvs中米・カリブ海諸国―大国アメリカを隣人に持つ苦悩

    著者等紹介
    関眞興[セキシンコウ]
    1944年三重県生まれ。東京大学文学部卒業後、駿台予備学校の世界史講師となる。2001年に退職し、現在、歴史関係の本の著作・監修を多く行っている

  • 歴史

  • 大学では、色んな事情があって日本史(近代史)を専攻したのですが、大学に入るまでは歴史自体はもともと得意ではありません。
    特に世界史が苦手でした。
    時代とともに変わる国名、地域名、そしてなんとか3世みたいな、ルパン三世の類似品が溢れたような名前の山。
    因果関係から流れとして捉える事が出来ていれば、もう少し違ったカモと思うのですが。

    と言うわけで、世界史を各地域の国と国の関係の歴史という観点で解説しているのがこの本、ということになるでしょうか。
    ちょっと期待して読み始めました。確かに、ヨーロッパを中心にメインとする国、時代、視点を変えながら解説していくのだが…

    ひたすら文章が続くのはいかがなんでしょうか?
    あるのはせいぜいその時代のその地域の地図程度。
    年表的なものは皆無で、ひたすら文章で解説していく。
    なんか教員の講義ノートを読まされてる気分でした。
    確かに文章はわかりやすいかもしれませんが、その字面を追いかけて、全体の流れを読者が頭の中で再構成するのって意外と難しいと思うのです。
    それとも筆者は年表とかも見ずにこの本が書けたんでしょうか?

    面白い視点の本であると言うだけに残念です。
    逆に世界史の流れが大体頭に入っている人には丁度いいかも。

  • 素材は文句なしに面白いし、幅広く網羅されている。しかしいかんせん事例の羅列に終始し、図版も不充分で位置関係その他がわかりにくい。よく言えば「充分な予備知識のある人向け」だが、そういう人たちには食い足りない内容だと思われ、単に構成や記述が不親切なのだと言わざるをえないだろう。

    2016/1/9〜1/10読了

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著者プロフィール

1944年、三重県生まれ。東京大学文学部卒業後、駿台予備学校世界史科講師を経て著述家。『30の戦いからよむ世界史』『キリスト教からよむ世界史』『「お金」で読み解く世界史』など著書多数。

「2023年 『一冊でわかる東欧史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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