会社の老化は止められない。: 宿命にどう立ち向かうか

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 88
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532198039

作品紹介・あらすじ

ベストセラー「地頭力」の著者のリアルな組織論。人生と同じで会社も後戻りできない。絶望的な老化現象を乗り越える解決策とは?

感想・レビュー・書評

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  • 見えやすいものしか考えなくなるという、思考停止の定義には納得ができた。書籍より動画の方がわかりやすい一方で、考えるプロセスをSkipしてしまっているという自身の考えにも合致した。量的な増加が質的な変化につながるというポイントも、ミクロとマクロのあいだでスケールの違いだけでない、質的な変化が現れることと似ていると感じた。

  • 前半の会社が老化していくプロセスや考え方は胸が締め付けられるようにぐっと来た!100年以上続く大企業にいると、老化に至る不可逆プロセスが、そこかしこで進んでいることを感じる。
    まあエントロピー云々の熱力学第2法則を用いた説明は、物理をかじったことがないとしっくりこないでしょう。
    さて、「運命を受け入れて丸くなる」か「飛ばされる」ことで新天地で磨くか、それとも「飛び出す」か・・・。

  • うちの会社のことか?と思う人はたくさんいると思う。
    古い会社あるあるが詰まってる。
    一般化して書いてあるのでどこにでもあてはまるような気がしてしまう。
    なんだか当たり前すぎてあっというまに読めてしまう。
    6章が、それをどう乗り越えるのかというものだがかなり短くてやっぱり難しいのねーと思ってしまった

  • 細谷さんの書籍はなかなか着眼点もよくてついつい読んでしまう。
    今回の書籍は割とテーマ設定が具体的な内容。

    企業におけるゴーイングコンサーン神話がライフサイクルと乖離していき、老化してくというのはまさにと思った。

    自分がまさにそんな新たなルールや規則追加などを行っていることもあって、企業における複雑高度化がなぜ老化に繋がるかを簡潔に説明してくれている。
    やはりエントロピー増大の法則。
    なかなかおすすめですよ。奥さん。

    目次
    第1章:会社の流れは一方向
    第2章:老化した会社の「止められない」症候群
    第3章:老化を加速させる大企業のジレンマ
    第4章:会社の老化がイノベーターを殺す
    第5章:何がパラダイムシフトを阻むのか
    第6章:組織の宿命をどう乗り越えるか

  • 自身の職場での出来事がそこかしこに現れる

  • 時間の流れには逆らうことはできないのか。

    不老不死、アンチエイジングなど、人間は古今東西、時代関係なく年齢を重ねることに抗うことを試み続けてきている。

    それが、会社も年を取ると言うのが、著者の論理で有り、私たちも感じるところではないだろうか。

    しかし、本書の中で書かれていることと、人間が取り組んでいることは同じなのかもしれない。時の流れを逆さまにする事はできず、時の流れを遅くすることができるというものであり、人間のDNAというレベルで見ると世代交代を行う事で、DNAは生き続けることができるのである。

    この本は、誰が読めば良いというのではなく、組織人であれば、組織の持つ良さ、弱さを理解できるということから、誰もが読んだ方が良いと思った。

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著者プロフィール

細谷功(ほそや・いさお):1964年生まれ。ビジネスコンサルタント、著述家。問題発見・解決や思考力に関する講演や研修を国内外で実施。『仕事に生かす地頭力』(ちくま文庫)、『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』(共に東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『思考力の地図』(KADOKAWA)等著書多数。

「2023年 『やわらかい頭の作り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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