- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532198138
作品紹介・あらすじ
世界No.1のバーボン「ジムビーム」を擁する米ビーム社買収、佐治・鳥井家から新浪元ローソン社長への
トップ交代など、積極的な変革を進めるサントリー、
米名門ブルワリー「ブルックリン・ブリュワー」や、「よなよなエール」手掛ける「ヤッホーブルーワリー」との
提携をはじめ、クラフトビールや一番搾りへ注力し、国内ビール復活のため新たな攻勢に出るキリン、
――企業風土から商品開発、今後の成長戦略まで、業界2強を徹底分析。
文庫化にあたっては、酒税改正や、世界シェア3割を超える巨大メーカーの
誕生(ABインベブによるSABミラー買収)、それに伴う世界的な業界再編の動きなど、最新の動向も加筆します。
〈本書の内容より〉
・ベンチャー生まれのサントリー、財閥育ちのキリン
・稀代のM&A名手、佐治信忠
・立ち消えたキリン・サントリー統合の舞台裏
・「サントリー最大の失敗」メキシコ進出とは
・伝説のビアホール「ハートランド」を仕掛けた男
・アサヒスーパードライを倒した「キリン特殊部隊」
・ハイボールブームはどのように生まれたのか
・45年連続赤字のビール事業を救った「プレモル」の誕生
・酒税改正は業界をどう変えるのか など
感想・レビュー・書評
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1.サントリーのことがとても好きでいつも飲んでおります。そこで、サントリーの会社について興味を持ったので読んでみました。
2.サントリーとキリンという2大酒造会社を比較しながら歴史を紐解いています。
サントリーでは、「やってみなはれ」精神のもと、社員が果敢に挑戦できる文化が顕著に根付いています。本書に出てくる佐治家の概論や現在役員や幹部になられている方々の名前を出しながら、社員の努力が描かれています。
一方、キリン側の視点では、佐藤章さんをはじめ、これまた個性豊かな社員の方が紹介されています。サントリーとは異なり、組織力という強みを生かしてキリンがビール業界を盛り上げるためにどのように頑張ってきたかが描かれています。
どちらの企業にせよ、日々の努力が積み重なり、苦労と挫折を経験した結果がいまになって表れています。
3.挫折や苦労をした人ほど人間味が増してくるのだなと強く思いました。また、両社ともに挑戦する姿勢というのは変わりません。さらに、挑戦し続けた先に出世をすることができるのだと思いました。私自身、出世にはまるで興味がなかったのですが、本書を読んで、チームとして動くことで、仕事はいくらでも面白くできると感じました。最近は、副業で個人で稼ぐ!というのが主流になっていますが、人間社会で生活する以上、結局は人との関わらなければなりません。つまり、この本のように、時には上司とぶつかりながら、メーカーさんや販売先にぶつかりながら、ともに自分の作りたい世界を実現するほかないのだと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
よくこれだけ取材したなと言う情報量。まるまる一冊サントリーとキリンのケースだが、ストーリー性も意識して描かれており、読み物としても楽しい。人間模様も臨場感を持って記されていて小説のようです。
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キリン殿様商売、動きが遅い
サントリーやってみなはれ、やっちゃいました、挑戦
心を動かす言語
営業マンの目標に即した提案を
サントリー内田さん、ブライダル大手の取締役全員に直筆の手紙とビール一ケース送る -
アサヒとキリンのほうが
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お酒が好きで興味があって読み始めたが、本当に詳しく日本のお酒の歴史やそれぞれの社風が知れて面白かった。社員のケースを基にどんな社会情勢で、協業他社の状況はどうで、同僚や上司の雰囲気はどうで、というのが理解しやすかった。サントリーやキリンだけでなくアサヒやサッポロ等ビールの会社や世界の酒類の会社の動き、歴史についても知れて勉強になった。
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著者、ビール好きすぎ。文章からそれが伝わる。
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普段何気なく飲んでるビールの歴史がいろいろ分かって面白い。
1987年誕生のアサヒスーパードライ世代からすると、団塊世代はビールといったらキリンラガーなんて知り得なかったこと。ビールの種類も様々で、ドライビール、プレミアムビール、生ビール、発泡酒、第三ビールなどなど、そのルーツを知ることができる。また本の中で何度も登場するサントリー創業者の「やってみなはれ」の精神、これまでサントリーが数多くの挑戦してきたストーリーには感銘を受けた、自身の人生の糧にしたい。 -
ビジネスを舞台にした戦国小説みたいな感じで楽しめる。
あとマインドを上げるためのカンフル剤としても使えるんじゃないかな。
いずれにせよ、よいアルコールがじゃんじゃん出てくるのはよいことだ。