- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532199760
作品紹介・あらすじ
■人工知能(AI)の活用によって、ホワイトカラーの仕事、企業の経営、多様な産業はどう変わっていくのか? 30年以上にわたり、人工知能(AI)の研究に携わり、現在も日々、AI関連の研究・技術開発を続け、昨今、内外のAI事情に通じた著者が、AIの実態、AIにできること、産業、ビジネス、仕事へのインパクトを、最新の知見に「温故知新」の視点を加えつつ、掘り下げて展望します。
■現在のAIブームを支えるディープラーニングの本質をわかりやすく伝えるとともに、人間の仕事の中で大きな位置を占める知的生産プロセスとAIはどう関わるのか、IoTや、さまざまなビジネスへの応用可能性について、基本となる考え方を解説します。
■本書では、著者が研究者の視点、産業応用を目指す技術者の視点に立ち、責任をもって考え抜き、経済社会、法律についても考察を加え、全体に一貫性をもたせるように腐心。シンギュラリティ論に代表される、AIに関する誤った未来予測、悲観論、過剰な期待論を退け、産業・ビジネスから教育、法制度に至るまで、日本が欧米中国に伍して取り組むべきAI開発の課題も展望します。また、一人ひとりがAIに負けない能力を身につけるために何が必要か、明らかにします。
感想・レビュー・書評
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著者の野村先生からいただいた本.随所に著者の幅広い見識が示されている.特に面白かったのはAIと人間との関係や教育の話題.
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第三次ブームのAIに何ができるか、ホワイトカラーの仕事はどう変わるか、IoT、5GとAI、サービスの生産性向上には待った無し、ディープランニングとは何か、高まるAIの「学習・対話能力」、X-techの時代、日本のAI開発はどう進めるべきか、AIと人間の未来を恐れるなかれ
の九章立ててでAIについて解説された本。
理解力が足りないのでズレた感想かもしれんけど、当面のところは「弱いAI」つまり道具としての側面の強いAIとの併用がメインになる(もう既になっている感もある)
人間としては何故かというAIにはない好奇心や知見を活かして自分を高めていくのが大事だと思った。
日本のAI事情は辛いものがあるが著者曰く現代の若者の情報収集力と対応力は昭和世代より高いようにも思われる。AIやロボットに抵抗性がないという唯一の取り柄を上手く活用していくのが良いのだろう。 -
本書の単行本版は2016年→その後の情勢を踏まえて加筆修正してるよう。
1990年代にMIT客員研究員として人工知能を教えた経歴あり。これより、著者は人工知能のエキスパートであることは立証される。
本題のタイトルへの回答『人工知能から仕事はどう変わるか?』については、明確な回答を打ち出してはいない(まだ半分程度読み残ってる時点で)。文章中に含まれているなど、ヒントや考えが随所にあるためそこを拾っていく読み方になるだろう。そこから考えると、本書の章立てはなかなか特殊なのものだと感じた。
今までの歴史を振り返る場面が多々あるが、かなり難しいというかあまり頭に入ってこなかった。結局、現時点(第三次ブーム)で人工知能を知る者の視点では、研究者でもない限り今の技術を使うしかないと言う点に帰着する。ただ、今から•将来的にできることは今までできなかったことが多いと説いていたので、今までの失敗を活かす•失敗から考え学ぶ点は多いということで参考程度に読んだ。
理系学者の書物という感じが前面に出されている印象がかなり強い。非IT従事者、非理系の方には少し難しく癖のある書物であると思うので、読み方と学び方は試される。