健腸生活のススメ

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.00
  • (1)
  • (0)
  • (5)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 20
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532260118

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 便意を催してトイレに行ってもオナラしかでず、漢方薬がないと出せないようになって、この本を手に取った。このまま放置すると、大腸癌になるかもしれないというリスクを知った。著者の提案は、「プロバイティクスを食習慣に」、具体的には「トクホのヨーグルトをいろいろ試して、自分に合ってる(快便になる)ものを毎日食べて、腸内の善玉菌を増やすこと」と、さらに「善玉菌の栄養になる食物繊維とオリゴ糖を摂ること」だ。

    ためになる本だと思うが、⭐️⭐️⭐️評価なのは、書いてあることのどこが客観的事実で、どこが著者の主観・仮説なのかが、よくわからないからだ。これ、学生が論文を書くときに、必ず教官や先輩に教わる一丁目一番地のはずなのだが。

  • 食生活を見直すよい契機になりました!!意識して硬い食べ物も食べようと思います!!

  • つまり、大腸の健康を心掛ければ全方位健康を保てるという主旨。
    結論としては、
    「大腸を健康に保つには、乳酸菌やビフィズス菌を含む食品を摂り、
    塩分を控えめにして食物繊維の多い和食を摂り、適度な運動をする。
    とくに、乳酸菌やビフィズス菌のプロバイオティクス(微生物が宿主に有益な作用をもたらす)が重要」

    ビフィズス菌はオリゴ糖(キナコ・ゴボウ・玉ねぎ)をエサに
    乳酸菌は食物繊維(キナコ・豆類・寒天・ヒジキ・抹茶)をエサに
    するのでこれらの摂取を効果的に。
    -------------------------------------------------------
    腸内環境が原因だと報告されている病気

    がん、脳疾患、心臓疾患、動脈硬化、糖尿病、アレルギー、
    花粉症、アルツハイマー、自閉症、
    大腸炎、口腔内の病気、肥満

    また、腸内環境が悪化すると感染症への抵抗力が弱くなる
     ⇒ インフルエンザ、O157

    大腸は「第二の脳」と呼ばれる重要な臓器

    プロバイオティクスとは、
    宿主(人)に有益な作用をもたらす生きた微生物の意味。
    究極のアンチエイジング法

    北里柴三郎「菌で起こった病気は菌で、食で起こった病気は食で治すべきです」

    1.塩分はがんのプロモーター
      ⇒ 発がん性リスクをあげる。一日6グラム未満に。

    2.乾燥昆布
      ⇒食物繊維:ビフィズス菌のエサとなる。脂肪分や有害物質を吸着して体外排泄
      ⇒カリウム:血圧を下げる

    3.乳酸菌LG21(明治乳業) 
      ⇒ピロリ菌の活性を抑制

    4.メカブ(わかめの根)
      ⇒ 食物繊維

    5.甘酒
      ⇒ 点滴の成分と同じ。たんぱく質・ビタミンB2・葉酸・灰分

    小腸下部の回腸では胆汁酸を回収するが、
    脂肪の摂取量が多いと胆汁酸分泌過多で大腸に流れていき、
    悪玉菌によって発がん促進物質(二次胆汁酸)が産生される。


    <悪玉菌>

    腸内細菌が原因あるいは関係性の指摘される病気

    1.大腸がん
    2.潰瘍性大腸炎
    3.クローン病
    4.偽膜性大腸炎
    5.過敏性大腸炎
    6.胃がん ⇒ ピロリ菌、塩分
    7.乳がん ⇒ 動物性脂肪⇒腸内細菌⇒エストロゲン(女性ホルモン)⇒乳がん細胞増殖。
    8.肝臓がん ⇒ 悪玉菌腸内増殖⇒たんぱく質・脂肪が腐敗物質に⇒がん・動脈硬化・肝臓障害
    9.肥満
    10.糖尿病
    11.花粉症 ⇒ ビフィズス菌(BB536)で治る
    12.アルツハイマーと認知症
    13.自閉症
    14.歯周病
    15.O157

    腸内細菌のバランスが悪いとなりやすい病気

    1.痔
    2.脳力


    <善玉菌>

    1.大腸がん
    2.乳がん
    3.胃がん(LG21)
    4.肝臓がん
    5.膵がん
    6.高コレステロール症
    7.高血圧症(アミールS)
    8.アトピー
    9.花粉症(BB536)
    10.インフルエンザ(NK細胞が効力を発揮)

  • 著者の「ウンココミュニケーション」が面白かったので、他の本もと読んだもの。


    こちらも、辨野博士長年の研究成果等のデータを絡め腸と健康に関連する話が出ている。


    長寿で有名な沖縄は、食生活の激変で若年層が先に亡くなる現象が起きているから、今の高齢者がいなくなると長寿県じゃなくなるかもしれない、とか減塩運動で長寿県になった長野県とか、なるほどなあと思う。

    また自身の身体をはっての肉だけ生活実験の話など、体験談はやはりわかりやすい。


    著者は「うんち日記」を推奨しており、「食育」より「糞育」をと提唱しているが、そうなれば、子供はちゃんと朝家出る前にうんちが出せるだろうし、学校でしたくなってもできないなんてことにならないのではないかと思う。

    最後にはペットの話や、食料難の話まであり、健康な生活が地球にも優しいとなった。生き物って凄いと思う。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

辨野義己(べんの・よしみ)
一般財団法人「辨野腸内フローラ研究所」理事長、国立研究開発法人理化学研究所名誉研究員、十文字学園女子大学客員教授、日本微生物資源学会名誉会員。
1948年、大阪府生まれ。酪農学園大学獣医学部卒業。東京農工大学大学院獣医学専攻科を経て、理化学研究所に入所。2009年、同所バイオリソースセンター微生物材料開発室室長を経て同所科技ハブ産連本部辨野特別研究室特別招聘研究員。2021年3月末退職後、現在に至る。1982年、東京大学農学博士学位授与。半世紀にわたって腸内細菌の分類と生態に関する研究を続けている。主な著書に『ウイルスに負けない!腸を元気にする新常識』(宝島社)、『健康寿命は腸内細菌が決める』(集英社インターナショナル新書)、『長寿菌まで育てる最高の腸活』(宝島社)など多数。

「2022年 『最高の睡眠は腸活で手に入る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辨野義己の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×