- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532261498
作品紹介・あらすじ
二つの大戦の教訓を、ユーロによる欧州統合の夢に生かそうとした独仏。しかし発足時から抱えていた根本的矛盾が今、ユーロに噴き出している。ギリシャから始まった危機はドルと円を揺さぶり、日本を「失われた20年」の困窮に陥れている。そこからの脱出策を多くの実証データで提言する。
感想・レビュー・書評
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"様々な検証データに基づき解説される、
円高、ユーロ問題、アメリカ問題
これが非常に理解し易く書かれています。
これからのユーロの問題を自らの投資に結びつける為にも勉強になります。
皆さんにおすすめの1冊です。
今後の対策についての著者の考え方は賛同できますね。。
しかし日本は変わらないだろうなー。。
というのが本音ですが。。。 "詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
岩田先生の本は読みやすくて良いですね。学生さんにもオススメです。今回の本は、(1)ユーロ危機がなぜおこったのか、(2)ドルの信認は揺らいでいるのか、(3)超円高不況の原因とその対策、についてがテーマです。一見、異なったように見える3つのテーマの共通点がわかりやすく解説されています。
昨日、今年最初の『クローズアップ現代』のテーマが「岐路に立つ世界経済」でしたが、相変わらず<制御を失ったマネー>が世界経済危機の原因みたいな論調でゲンナリ。解説の伊藤先生やほかのお二人はそうでもないのに……。海外の「識者」がドーア氏とジャック・アタリ氏。お二人の業績・功績はともかく、現状の問題点克服にはあまり役立たないような……。 -
2023/10/29
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9784532261498 217p 2012・1・12 2刷
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リーマンショク後にドルと比べて円のマネタリーベースが相対的に小さくなり、インフレ予測が下がり、円の購買力上昇への予想から、円買いドル売りが促進され、超円高ドル安になったという意見。原因は日銀の政策ミス。超円高を回避するには、インフレ率を2~3%にする政策を日銀が実施し、デフレを克服することを提案している。現在、消費税増税の議論がされているが、別の策としてこのような方法もある。単に消費税増税反対がかり言わず、このような代案を出して、政策議論をしてほしい。
一方で、賃金が相対的に下降している状況で、このインフレ政策をされるのは家計にはとっても厳しい。結局のところ、家計の負担増は覚悟をしないといけないのだろうか? -
デフレは悪。デフレ解消には日銀をなんとかしろ、という本。
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ユーロ圏の金融危機が起きた原因と今後の予想、ドルの信認性、デフレと超円高による不況と解決策について学ぶことができた。日銀の今後の動きに注目したい。
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1.ユーロ危機の概要を知るにはたいへん良い本だった。
2.「株価の上昇・下落は自己実現型予想でおこる。」というのは、そうい
う一面もあるという程度のものでは。
3.「政府はデフレ対策や円高を止める手段を持っていない、持っている
のは日銀だけある。」 これが全面的に正しいのなら日銀法を変える
しかありませんが日銀の独立性がなくなるのも怖いです。今の日本
には政治も経済も人材がいないので。
「円高の正体」を読むと、「これまでの量的緩和によって円高が止ま
らず、デフレも止められなかったのは、量的緩和が効かなかったから
ではなく、単純にその規模が足りなかっただけなのです。」この本で
も日銀総裁の権限が絶大すぎると書かれています。 -
デフレ脱却についての日銀の役割とその背景について、筆者の意見は分かりやすいです。