日本銀行デフレの番人

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532261627

作品紹介・あらすじ

この2月に導入された日銀のインフレ目標による「成果」は、皮肉にもこれまでの異常な日銀理論と政策の誤りを実証した。しかし、その後の政策は迷走している。日銀のデフレ脱却の本気度を検証し、「最適金融政策」を提言する。

感想・レビュー・書評

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  • 2021/09/28

  • 日本の国債金利が上昇すれば円高に、インフレ率が上昇すれば円安になる
    1ドルにつき1円の円安が、日経平均株価を225円引き上げる
    日銀は物価安定化(消費者物価指数)の成績が悪すぎる
    生産年齢人口とデフレ、インフレは相関関係無し

  • (130705)
    現日銀副総裁の本。
    これはアベノミクス前に読みたかった。
    アベノミクスの予言本とでも言うべき1冊。

  • なるほど確かに、予想インフレ率を上げて円安にして株価を上げることには成功した。さあここからどうなるのかが勝負。賃金上昇を伴わぬインフレで本当に豊かになれるのか。ともかくデフレから脱するのだ、という社会実験に我々はつきあわされている。

  • 日本銀行副総裁に就任した岩田さん。
    データを駆使して2%のインフレターゲット政策の効用を説いています。
    この本を書かれていることを実践して、日本経済復活させてほしいです。

  • インフレターゲット論者が、既存の通説を的確に論破していくのは、読んでいても興味深く、なるほどこれなら説得力もあるなあという内容。

    既に日銀は量的緩和策などの過去に例のない施策を行ってきた訳だから、そろそろ、デフレ脱却に向けたトライをしてもいいのでは思う。

    「買いたいものがないからデフレ」「そもそも人口減少下ではデフレになるのは当然」「インフレターゲットをやるとハイパーインフレのリスクが大きい」「日銀がいくらマネタリーベースを供給しても銀行の貸し出しは増えない」などの通説の誤りを丁寧に反論していくのですが、その主旨は、読んでみてからのお楽しみです。

    個人的には、これまで上記のような通説がごもっともと思っていたが、ちょっとその確信も揺らぎつつある。まずは、日銀に実践して、岩田氏のいう通りになるかどうか、是非みてみたい。

  • 日銀理論への批判が攻撃的であり、皮肉的だったのが、印象的だ。

    海外の中央銀行のインフレ目標政策の運営についての記述は目からウロコだった。それらの中央銀行は日本のデフレ不況を研究して、その政策運営は日銀の政策運営の2,3週先を行くものだ。

    多くの人が本書を読み、日本銀行の愚策について理解し、政治に対して影響を与えることを望むばかりだ。

  • 景気が悪い、給料が上がらない、失業したけど再就職先が見つからない、など毎日のように愚痴を言っている人達は、この本を読んだ方が良い。その愚痴は、結局は日銀の誤った金融政策に端を発する事がよく分かるから。

    デフレなのは、民間企業の努力が足りないせいだ!とか思っている人がいたら、日銀にいいように騙されている事に気づいた方が良い。
    特に経営に携わる人は。

    この先、死にたくなければね。

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著者プロフィール

学習院大学経済学部教授。金融論、経済政策専攻。主な著書に『金融入門』『経済学を学ぶ』『金融危機の経済学』など。

「2010年 『初歩から学ぶ金融の仕組み』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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