劣化するシニア社員

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532262402

作品紹介・あらすじ

「ねえねえ、パソコン教えて」「年だから残業はちょっと…」あと数年だからと無気力になる、一人分の仕事がこなせず足を引っ張る、職場で茶飲み話、過去の職位をふりかざし大暴走-「定年延長」「再雇用」で増えるシニア社員たちがいま、縦横無尽な振る舞いで多くの職場を翻弄している。数々の現場を知るシニア産業カウンセラーがその実態と原因を分析し、対処法を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • シニア本人とそれに困っている現場との中間的な年代・位置にいるので、非常に身につまされた

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    プロローグ 職場に忍びよる「定年延長」「再雇用」という脅威/第1章 「縦横無尽」に振る舞うシニア社員たち/第2章 なぜ「問題児」化するのか/第3章 ほんとうは本人が苦しい/第4章 その職場環境がやる気を奪う/第5章 周囲の社員の危険な思い込み/実践編 効果的なアプローチ/終章 「意味」があれば仕事はつらくない

  • ひどいタイトルの本だなぁと思ったものの読後感としては「とても良い本だった」

    劣化シニア社員の6類型
    * 嘆きタイプ - 自分の不遇への共感を周りに求める
    * おんぶに抱っこタイプ - 年下の社員に対する依存が止まらない
    * 我が道を行くタイプ - 自分で選んだ仕事しかしない
    * ご隠居タイプ - 職場を地域のサークルと勘違い
    * 無責任タイプ- 安請け合いが最悪のトラブルをうむ
    * 勘違いやりすぎタイプ - 権限を超越し暴走する

    なぜ問題児するか?
    - 本人の問題
    - 受け入れ側の職場の問題

    そのためにそれぞれがチェックシートを持って準備し、また振り返ることが必要。

    最後のメッセージである、「意味」があれば仕事は辛くない は、とっても救われる。

    大切にするものを再度認識する。そして未来を見ること。

    もう一つ、本書には書かれていなかったが、やはり定年後の再雇用を行う場合に、業務範囲についてきちんと「契約」を行うことが肝要。ここが甘いとあとあと揉める。

    もう一つ本書にはなかったがジェロントロジー(老年学)からの認識も必要。シニア社員の特性を受け入れ側もしっかりと理解しておくことが大事。

  • 20160928 あなたは何を大切に生きていますか?このフレーズは大事。シニアである自分には今後をどう生きるか?という問い合わせに聞こえる。何かのきっかけになりそうだ。

  • ビジネス上問題行動をとる職場や取引先のシニア社員の類型化と分析がなされている一冊。何でもシニア社員に対してイラッとした時に感じた感情や何でイラッとしてしまうのか原因分析が場合分けされているので、わかりやすい。自分が新人時代に年長者へ感じていた違和感やイライラの分析が捗って良かった。

  • 帰国してからの問題意識のひとつに「このままだと東京の大企業ってどうなっちゃうんだろう」というのがありまして、そのテーマの一環。問題シニア社員を主観的に分類して精神的な対症療法を提示するに留まり、後戻りできないなかどこに気をつけて制度を構築・運用していくかという観点が提示されず、やや期待外れ。終章で筆者の個人的経験に基づく熱い思いが綴られていてそこが一番面白かったが、本件テーマとはほぼ関係なし。

  • ここではシニア社員とは主に定年間近、または定年後の延長雇用の方を指している。
    国の年金制度が崩壊するであろう将来、今よりも高齢の人が働く社会が必ず来る。
    となると、部下が高齢社員ということに。
    このようなシニア社員が配属された場合のトラブル例が紹介されており、今後、管理職(40歳代)となる見込みの人は読んでおくと良い本だと思う。

  • 2014 07 27

  • 問題児となるシニア社員を類型化して紹介。同時に受け入れ側にも問題がある可能性があることも示唆している。なので、必ずしもシニア社員側だけに問題があるわけではない。
    自分もシニア社員の年齢なので問題児化しないよう、十分注意したい。あと、終章での著者が会社員からコンサルとして独立した理由が感動的。

  • やがてそうなる立場であり、今は受け入れる立場でもある。
    考えさせられた。

    最終章の『「意味」があれば仕事はつらくない』は、参考になった。

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著者プロフィール

産業カウンセラー

「2021年 『平気で他人をいじめる大人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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