歴史に学ぶプロ野球16球団拡大構想

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  • 日経BP日本経済新聞出版本部
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532264222

作品紹介・あらすじ

セ・パ8球団、東西2地区に拡張!

 史上空前のプロ野球人気。ほぼ毎日試合が行われるにもかかわらず、1試合平均の観客動員数は3万人超。驚異的な数字です。この人気をベースに、日本各地に4球団を新設して全16球団とすれば、さらに盛り上がること間違いなし。
 広島、札幌、仙台、福岡など地域密着で成功する球団の事例を紹介し、新潟、静岡、京都、岡山、北陸、北関東、四国、南九州など新たな球団創設の候補地をシミュレーション。
 プロ野球の興亡の歴史をひもときながら、球団数の拡張が必然的な流れであることを明らかにします。

感想・レビュー・書評

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  • 16球団構想という野球ファンなら誰しも関心を持つ主題も、内容は職業野球から今日のプロ野球に至る歴史が大半。戦前から政財界の有力者によって発展してきたプロ野球だが、今日なおその体質を受け継いでいる事が足枷になりがち。球界と地域を活性化させるエクスパンションが中々具体化しない所に体質の古さが表れており、その理解を歴史に求めるという論法は筋が通ってはいる。が、プロ野球史としてはよく纏まっていても、タイトルに惹かれた読者は途中から退屈すると思われ、編集方針がブレている感はあった。

  • 現在の12球団になるまでの歴史が詳細に書かれています。
    ただ、肝心の16球団拡大構想はあまりページ数が割かれておらず、消化不良な感じ。そこを掘り下げたのが読みたいんだよ!

  • ツイツイ読んでしまいマシタ

  • NPBのエクスパンションだけでなく、明治以来の野球の歩みや、プロ野球の創設の話が興味深い。

  • はじめに
     楽天が新規加入する以前、1954年高橋ユニオンズまで遡る。
     IT大手(楽天・ソフトバンク)の参入でパ・リーグ活気づく。2007年、共同出資で「パシフィックリーグマーケティング」設立
    第1章 巨人中心から地元密着への転換
     巨人・渡邉、西武・堤、二人の野球に興味のないオーナーの退場
     大洋ホエールズ→横浜ベイスターズ→DeNAベイスターズ。横浜スタジアムの複雑な資本。土地は国、建物は横浜市、他にゼネコン、市民株主。これを買収してDeNAの収益改善
    第2章 4球団の新設構想
     新潟県(セ)、静岡県(パ)、京都府(セ)、岡山県(パ)。2004年、2リーグ12球団制が崩壊しかかったのは適正なフランチャイズ配置がされていなかったから。確かに大阪県に阪神、阪急、南海、近鉄はおかしかった。
    第3章 フランチャイズの明暗
     東京スタジアム。1962年完成、大映永田社長が私財。東京オリオンズ。1969年、ロッテオリオンズ(ネーミングライツ)、1970年優勝、1971年12月に大映破産。ロッテに球場買い取りを求めたが叶わず、1977年取り壊し。荒川区総合スポーツセンター。
    第4章 本拠地球場が死命を制する
     パ・リーグの観客動員が大幅に増加した理由。共同企画会社→リーズ全体の利益。北海道、仙台、福岡、千葉に分散。チーム名に地域名とつけて地域密着。
     大阪ドームの欠陥的構造問題。内外野の観客席から死角がある。コンサート集客を目論んだツケ。
     巨人の品川移転構想、中日の「井端退団」からの冬の時代、ヤクルトの長野移転
    第5章 プロ球団はこうして生まれた
     1920年秋、合資会社日本運動協会。芝浦球場。相手は早大野球部など。1923年プロ同士の試合。1921年、史上2番目のプロ、天勝野球団。女性奇術師の松旭斎天勝、当時興行と野球は近かった。尾上菊五郎6代目の球団もあった。
    第6章 日本球界の成立
     MLBの危機=ブラックソックス事件、ケチなオーナー、生活のため八百長。ベーブルース、レッドソックスからヤンキース。日本来日、野球が商売になる。正力松太郎動く。
    第7章 続々と誕生したプロ球団
     初めてのプロリーグで1位=東京セネタース(上院議員)、1940年に翼軍。オーナーは有馬順寧(よりやす)、近衛文麿の側近→大政翼賛会の翼。競馬の有馬記念、中山競馬場にスタンド増設、日本ダービーに匹敵するレースに。上井草球場を本拠地、両翼100.6m、中堅118.9m、2万9500人収容。1937年後楽園が出来て利用が減り、1964年東京都は水道施設建設のため解体。その上に軟式球場など作り、その後、杉並区に移管、上井草SC。
     タイガースの命名。阪神地区とデトロイトが似ているからという説。新説、阪神電鉄初代社長の幼名「寅太(外山脩造:大阪麦酒なども創業)」
     球場が球団を持つ後楽園イーグルス((株)東京スタヂアム)
    第8章 終戦直後から始まった復興
    第9章 史上最大の球団拡張

  • プロ野球16球団に向けてのほんかと思いましたが、
    戦前の学生野球の全盛期からの歴史の振り返りが主立っていて、近鉄オリックス問題や楽天参入について、もっというと16球団に拡大の道筋まで見たかった。
    野球の命名は正岡子規というとこが、教えられていたが実は違ったことと、武蔵野市民球場のことが書いてあって面白かった。(少年時代に武蔵野市民球場でぷれーしたことがあり本書の通り外野の砂が舞っていた記憶があり笑ってしまった。)

    プロ野球の歴史としては面白いが、これからと言うところも知りたかった。ボリュームは多く読むのに体力が必要でした。

  • 何とか読み終えた

  • 第4章まで 歴史部分未読

  • 東2法経図・6F開架:B1/9/422/K

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著者プロフィール

日本経済新聞社大阪本社編集委員。
1959年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1983年、日本経済新聞入社。主に企業取材の第一線で活躍。

「2020年 『歴史に学ぶ プロ野球 16球団拡大構想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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