- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532280130
作品紹介・あらすじ
今井翔子は本と書店の仕事を愛する26歳の書店員。ファミレスの厨房でアルバイト中の恋人とベストセラー作家、まったくタイプの違うふたりの男性の間で心は揺れる。「いったいどっちを選べばいいの?」恋と仕事に悩み、成長する女性の姿を描いた共感力全開の恋愛小説。
感想・レビュー・書評
-
選択と決断を繰り返しながら生きているけど、「あの時こうしてたら」とふと考えてしまうこともある。
この小説の結末はハッピーエンドと言えると思う。
でもやはり考えてしまう「あの人を選んでいたらどうだっただろう」と。
そういうことを考えてしまう恋愛小説。
これしかないと思わせる結末よりもむしろリアルなのかもしれない。
書店要素(というのも変だが)はちょっと残念だった。
執筆当時ケータイ小説が流行っていたらしく、不自然に感じる程にケータイ小説について議論されている。
最近はケータイ小説ってどうなっているのか。
その辺の事情がよく分からないけど、電子書籍だなんだと出版の変化は著しいなぁとつくづく思う。
主人公の翔子は今の書店事情をどう考えるんだろう?
なんとなくだけど翔子は変わらない気がする。
彼女のそんなところがいいと私は思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先ごろ創刊された、日経文芸文庫の初配本のラインナップから。
“書店員”とのフレーズに惹かれて手に取ってみました。
主人公は26歳の書店員、今井翔子さん。
代わり映えのしない日常と、代わり映えのしない恋人とに、
どこか倦怠感に包まれつつあったところに、物語のような出会いが。
恬淡とした筆致がどこか魅力的で、さらっと読了。
人生に“ゆらぎ”を感じている人には、響くかも、と。
なんとなく、15年前の自分にも読ませたかったなぁ、とも。
ちなみに個人的には“ケータイ小説”という区分、
それ自体がナンセンスとも思っています。
小説は小説であって、媒体で分ける必要があるのかな、と。 -
大阪出張中の電車の往復で読みました。本屋好きの仲間の待ち合わせ場所に、梅田駅紀伊国屋前とか、本屋は待ち合わせの場所にベストですね。遅れてきても文句はないし、書店員さんいつもご迷惑をおかけしております。そんな書店員さんの恋のお話し。
読み進めるとともに、揺らいでいく翔子さんの心。自身をネガティブシンキングと幾度となく省みて、それまで一緒にいた大輔との思いに少しずつ不安になる。そんな時突如登場する譲二。 この譲二の設定があまりにも気障すぎるのと、素朴な愛情VSセレブ婚の設定はないでしょう、ということで★三つ。
最後の空港への展開は構成のうまさで、おいおいそっちなのかよ、でどうすんだよと、少し熱くなりましたが。最後の手紙にそうだよねー、と納得していました。
周りの登場人物のキャラも個性あり。セレブ婚を夢見る者も、現代の軽い若者風な子も、結構現実的、堅実だったりします。やはり譲二のキャラの気障っぽさが強すぎます。
ところでジャケ買ってありますよね。この本も大変目につきました。前にもビブリア古書店の栞子さんの表紙にジャケ買。しょうもないですね。 -
翔子の真面目さが読んでて安心。
-
映像作品みたいでスラスラ読めました。
翔子 黒木華
大輔 福士蒼汰
青木 西島秀俊
ひかり 仲里依紗
みたいなイメージ
書店員さんが、バイトなシェフか、歯科医師兼ケータイ小説作家か、天秤にかけてる話。アラサー女子の婚活とか仕事とか悩みとか、それなりにリアル。最終的にはバイトなシェフを選ぶんだけどそこ含めてリアル。 -
昨年の10月末に購入したのに、本日読了。(途中で積読してた)
ちょうど、現在、主人公と同い年になったせいか、私は、あ~その気持ち分かるみたいな、共感を持つ事が多かったです。 -
書店で働きたくなったにゃん
にゃんはお金より、愛より、サバ缶だにゃ~