- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532318833
作品紹介・あらすじ
小倉昌男氏と共に戦ってきた著者が、いま真実を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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著者は、小倉昌男の下で永年働いてヤマト運輸の第3代社長を勤めた方。小倉昌男の『経営学』は、誰が何をしたみたいなヒトまわりのエピソードにほとんど触れていないのだが、この本を読むとそのあたりがカバーされて、もっと立体的なイメージが浮かんでくる。
しかし、かくも大胆な業態転換、たとえ理屈でうまくいくと思っていたとしても、なかなか実行できることではない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
知ってるようで知らない話も。かいつま んであるので、さらっと読めた。サービ スってこういうことだよねと納得する当 たり前の話が満載。当たり前のことを工夫して実行するのがむずかしいのだけれど。
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今は、みんなにこれだけ親しまれている大企業が、退路を断って、背水の陣で、宅急便事業に社運を賭けていた経緯を全く知りませんでした。その後、行政やいろいろな障害を乗り越えた手腕は、この本だけでは語り尽くせないほど大変だったのだろうと敬服させられました。
今度から、町で宅急便の車を見かけるたび、この本を思い出し、応援したくなりそうです。 -
06.13.2017 読了
いまや業界最大手のヤマトがどん底から這い上がってくるエピソードを3代目社長が執筆。
どのようにサービスを拡大し日本一にしたのか。
三越との決別は半沢直樹並みに痛快。 -
クロネコヤマトの宅急便を一躍有名にした、二代目社長と共にその道を歩んだ著者が、その経緯を振り返りながら纏めた一冊。
今では、それを知らないと言う人が居ないほど有名な企業になりましたが、当時の立ち上げからの状況が、読むほどに様々な事を乗り越えて来た苦労も分かります。 -
小倉とほぼ同じ内容だか
第三者からの目線 -
クロネコヤマトの宅急便の誕生~成長のストーリー。
作家とかジャーナリストによらず、ビジネスマンの筆による淡々とした文章から、躍動感があってエネルギッシュな意気込みが伝わってくる。著者の都築氏と、当時社長の小倉氏が、宅急便の両親といってよいのだろうか。本当の親だから描ける物語なのだと思う。 -
ヤマト運輸の代名詞「宅急便」は、タイトル通り「どん底から生まれた」。
宅急便を始める直前のヤマト運輸は過去の栄光にすがりついており、業績が著しく悪化していた。
そこで当時の小倉社長が考えたアイディアが「個別配送」。当時は個別配送を行っているものが郵便局しかなく、しかもいわゆる「お役所仕事」のためサービスの質は劣悪なものであった。小倉社長はヤマト運輸の生き残りをかけ、それまで行っていた大口配送を全て取りやめ個別配送に切り替えるという背水の陣を敷いた。
社長を補佐する著者の働きもあり、郵便局よりもサービスの質が良い宅急便は急成長。しかし既得権益が侵されると考えた郵便局並びに国は、ヤマト運輸に対して圧力をかけていく。
会社を発展させていくためには、「顧客の立場に立って考えること」、そして「既得権益に対抗するための信念と覚悟」がいかに必要であるかを教えてくれる作品。
ただし終盤の二つの章はヤマト運輸の宣伝になっており不要であると自分は感じた。 -
【配置場所】工大選書フェア【請求記号】685.9||T【資料ID】91132508