どん底から生まれた宅急便

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.30
  • (1)
  • (9)
  • (9)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 84
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532318833

作品紹介・あらすじ

小倉昌男氏と共に戦ってきた著者が、いま真実を明らかにする。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者は、小倉昌男の下で永年働いてヤマト運輸の第3代社長を勤めた方。小倉昌男の『経営学』は、誰が何をしたみたいなヒトまわりのエピソードにほとんど触れていないのだが、この本を読むとそのあたりがカバーされて、もっと立体的なイメージが浮かんでくる。

    しかし、かくも大胆な業態転換、たとえ理屈でうまくいくと思っていたとしても、なかなか実行できることではない。

  • 知ってるようで知らない話も。かいつま んであるので、さらっと読めた。サービ スってこういうことだよねと納得する当 たり前の話が満載。当たり前のことを工夫して実行するのがむずかしいのだけれど。

  • 今は、みんなにこれだけ親しまれている大企業が、退路を断って、背水の陣で、宅急便事業に社運を賭けていた経緯を全く知りませんでした。その後、行政やいろいろな障害を乗り越えた手腕は、この本だけでは語り尽くせないほど大変だったのだろうと敬服させられました。
    今度から、町で宅急便の車を見かけるたび、この本を思い出し、応援したくなりそうです。

  • 06.13.2017 読了
    いまや業界最大手のヤマトがどん底から這い上がってくるエピソードを3代目社長が執筆。

    どのようにサービスを拡大し日本一にしたのか。

    三越との決別は半沢直樹並みに痛快。

  • クロネコヤマトの宅急便を一躍有名にした、二代目社長と共にその道を歩んだ著者が、その経緯を振り返りながら纏めた一冊。

    今では、それを知らないと言う人が居ないほど有名な企業になりましたが、当時の立ち上げからの状況が、読むほどに様々な事を乗り越えて来た苦労も分かります。

  • 小倉とほぼ同じ内容だか
    第三者からの目線

  • 今度クロネコヤマトの大型貨物センター「羽田クロノゲート」の見学と、この本で著者である元社長の講話を聞くことになったので事前に読んでおくかーって事で読んでみた。

    老舗運送会社であるヤマトは、いろいろあって経営がグズグズだったらしい。で、当時の社長が「大口やめて小口一本で行こう」と決めた。当時小口は手間はかかるけど儲からないと考えられていたらしい。その頃の小口は郵便局が殿様商売的に独占していて、「持ってこい」「運んでやる」「いつ届くかはわからんがな!」って感じだったらしく、需要はあるしこの競合がこの糞サービスならいける!ってふんだらしい。

    集荷に伺います、伝票も1枚でいいです、そして翌日配達です!開始当初は全然少なかった荷物も今では年間数億個。無くてはならないサービスですね。で、全国展開するのに邪魔になったのが国の規制。これをあの手この手で許可を取っていく。そのくだりは規制に立ち向かう努力が書かれていたけど、実際は泥臭い事もいろいろあったんだろうなぁとか勝手に想像したり。

    本書内に、時代やユーザのニーズによって新たに生まれるサービスは、時代遅れの規制や法律に邪魔される、みたいな事が書かれていた。最近騒がれている3Dプリンタに法規制をかけるか?みたいな話と一緒で。そこで諦めずに、正しいと思うのであれば突き進む。自分も含めて最近の社会人ってそういうガッツって少ないよねぇ。

    書かれていることは比較的表面的な話で、特段盛り上がりもなくビジネスに対する教訓とかそういうのも特になし。役員目線で観たクロネコヤマトの歴史をまとめた本って感じかな。

  • クロネコヤマトの宅急便の誕生~成長のストーリー。
    作家とかジャーナリストによらず、ビジネスマンの筆による淡々とした文章から、躍動感があってエネルギッシュな意気込みが伝わってくる。著者の都築氏と、当時社長の小倉氏が、宅急便の両親といってよいのだろうか。本当の親だから描ける物語なのだと思う。

  • ヤマト運輸の代名詞「宅急便」は、タイトル通り「どん底から生まれた」。
    宅急便を始める直前のヤマト運輸は過去の栄光にすがりついており、業績が著しく悪化していた。
    そこで当時の小倉社長が考えたアイディアが「個別配送」。当時は個別配送を行っているものが郵便局しかなく、しかもいわゆる「お役所仕事」のためサービスの質は劣悪なものであった。小倉社長はヤマト運輸の生き残りをかけ、それまで行っていた大口配送を全て取りやめ個別配送に切り替えるという背水の陣を敷いた。
    社長を補佐する著者の働きもあり、郵便局よりもサービスの質が良い宅急便は急成長。しかし既得権益が侵されると考えた郵便局並びに国は、ヤマト運輸に対して圧力をかけていく。

    会社を発展させていくためには、「顧客の立場に立って考えること」、そして「既得権益に対抗するための信念と覚悟」がいかに必要であるかを教えてくれる作品。
    ただし終盤の二つの章はヤマト運輸の宣伝になっており不要であると自分は感じた。

  • 【配置場所】工大選書フェア【請求記号】685.9||T【資料ID】91132508

全20件中 1 - 10件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐々木 圭一
三浦 しをん
ジャレド・ダイア...
稲盛和夫
クリス・アンダー...
ベン・ホロウィッ...
OJTソリューシ...
柳井 正
池井戸 潤
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×