- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532319908
作品紹介・あらすじ
なぜ、一生懸命語っているのに現場に伝わらないのか?そのカギは、「実践のビジョン」にあります。どんな事業、組織でも、リーダーシップを発揮することができる手法。それが20年間、1万人以上のリーダーを支援するなかで編み出した独自手法「バインディング・アプローチ」です。これから始まる、架空企業を舞台にした10のショートストーリー。この物語の主人公は、あなたです!
感想・レビュー・書評
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途中でやめ。抽象的で理解したとしても実践できるか疑問。こういったコンサルは要らないと思う。
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心を込めたビジョンを、「職場結束力」で実現していく…話が少し広がりすぎで、関心はあるのになかなか集中して読み進むことができずに残念でした。
ただ、そのプロセスで上位者からの「反省」が大切という視点はすごく納得です。 -
ビジョンを、仕事で決める時の「優先基準」にしていない。
「安心してものが言えない職場がある。」
企業組織は「箱」ではなく「生きもの」である
心を込めて行う人が増えると部下に届き、自分から行うビジョンは信じられるようになる
何を伝えるかよりも心を込めて、誰が語るか
リーダーは自分の語る言葉を好きなれているか?
リーダーシップとは結果を導く働きかけである
ビジョンの実践へ
「謙虚な人間」「学び合える組織」「諦めないリーダー」
をつくる。
部下は、上司が「方向性の提示」となるビジョンを持っている人であるか否かを見ている。
なぜなら、リーダーの方向性は部下の「働きがい」を導くから。方向性を示す組織のリーダーには、3つの動きがある。
第一の動き ビジョンを「語れる人」なのか?
第二の動き ビジョンを「支える人」なのか?
第三の動き ビジョンを「変える人」なのか?
部下は、これら3つの動きをみているのだ。
ビジョンは、自分のやりたいことからではなく、かかわる相手への「見通し」から始まる ということ。
部下にやらせるビジョンではなく、上司から行うビジョンに変える。
著者は、ビジョンを「未来の目的地」と定義する。
これが、「職場の世界」を変えていくための、最もわかりやすい定義と考えている。
「助け合う七つの役割」は、著者が三万時間に及ぶコンサルティングを通して、優れたチーム、働き甲斐のある組織、結果を出す企業から発見したものだ。
具体的に挙げると、以下のようになる。
決断して困難を「突破する役割」
働きかけの戦略を詰める「作戦の役割」
粘って一つの形へ仕上げる「継続の役割」
人の心を察し、受け止める「共感の役割」
お互いに合う関係をつくる「仲間の役割」
実務の具体論で提案できる「アイデアの役割」
先を見て、危機察知を促す「リスクの役割」
ビジョンの実践は、職場の一人一人が、これら「助け合う七つの役割」を担い、自分は何が不得意で、どの役割が得意かを知ることから始まる。
そしてビジョンの実現に向けて、ある人の不得意な役割を、別の得意な役割を担う人が助けることで、一人ではできないことの相乗効果を生み出していく。
反省を部下にだけ報告させるのではダメで、上司が率先垂範して、組織の反省を行っていくことが必要。
リーダー自ら先に「自分の反省」を行って行くのだ。
「協創」とは何か?
協力し合って、未来の「目的」を創ること。
米国は、個人のニューアイデアで勝負する「独創の文化」がある。それを、日本は学んできている。そして、逆に日本は、個人がリスクをとってニューアイデアを出しビジネスの「目的」を創る面が弱いと指摘されてきた。
リーダーとは「結果を導く人」。そして、リーダーシップとは、「結果を導く働きかけ」である。
BMWを見ていくと、三つのやらない戦力が浮かび上がる。
第一のやらない戦略 マス(大量生産)を追わない
第二のやらない戦略 すべての顧客層に売ろうとしない
第三のやらない戦略 企業・組織を大きくしない
上司が、部下だけに反省を求めている、部下で気に代わることを求めて、上司は自分が変わり続ける姿を見せていないのである。
だから、上司も、部下も、育っていかない。これが日本の組織変革における最大の問題であると、著者は見ている。