「こころ」を健康にする本: くじけないで生きるヒント

著者 :
  • 日経サイエンス
3.25
  • (2)
  • (2)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 74
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532520755

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • あまり感想も湧かない、どうと言うことのない短いエッセイばかりだった。そう思うわたしはこころが健康な証拠なのかもしれない。こういうふわっとした話に心底ホッとする場合もあるだろう。そもそもそういうエッセイ集だ。でもそんな時わたしはむしろ震災ボランティアの話などはそんな捉え方でいいの?とか些細な内容にモヤモヤしてしまいそう。

    そんな一冊から心を健康にするコツとしてわたしが汲み取ったのは、「昼寝」「とりあえず行動する」「散歩」「カラオケ」の効用だ。ちょっと疲れたなって時には思い出したい。

    第2部で認知行動療法についての簡単な解説がある。これも雲を掴むような解説で、「ウマの合わない上司の悩み」というやや具体的な例を挙げ、「あなたの気の持ち方を変えるしかない」というのは認知行動療法ではないとしながら、では例えばどんな解決策があり得るのか例示してくれない。

    今のわたしにはピッタリな本ではなかったが、必要な時が来るかもしれないので、保管しておこう。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB26115224

  • 辛い時に読むと元気が出ます。

  • 心の健康は、肉体にも大切なことだと思う者であるが、心の健康を保つには、何より自分で自分に無用なプレッシャーを与えないことが大切なのではなかろうか。

  • 【生き方】気持ちが晴れればうまくいく/ 大野裕/ 20190427(24/756)<207/111869>
    ◆きっかけ


    ◆感想
    ・日々心掛けたいことばかり。一日一度、思考整理はそのための時間を是非確保したい。

    ◆引用
    ・不安な気持ちをエネルギーに
    ・ポジティブ:ネガティブ=3:1が心の黄金比
    ・問題を縦に並べて、一番前の問題から取り組む。ひとつの問題に集中し、解決の可能性が高い。それが自信を生み、次の問題に取り組むことができるようになる。
    ・気持ちを上手く伝えるためには、何を伝えたいのか頭の中で纏める。
    ・コミュニケーションの基本姿勢=WhyではなくHowと問いかけること
    ★口にすることで気持ちが楽に
    ・落とし穴に落ちたように感じたときは、今何が起きていて、今何ができるかを考える。
    ★精神的にタフになるためには、できることとできないことを冷静に受け止めて、自分にはできないと判断したことを上手に捨てられるようになること。
    ・どうせ、の魔術に注意
    ・気持ちが落ち込んでいるときは、良い体験は質よりも量
    ・辛い体験からの回復には時間が何よりの薬=日薬
    ・腹がたつのは自分が裏切られたと感じるから
    ・瞬間的反応を抑える。少し遅らせるよう工夫。サーフィンを思い起こす。波が最高潮の後に次第に小さくなる。感情も同じ、ずっと高まったままではない。
    ★一日一度思考を整理。ゆっくりと息しながら全身の感覚を確認し、現実をありのまま受け入れる時間を持つ。

    ===qte===
    こころの健康学精神的な不調、誰でも体験
    2018/6/4付日本経済新聞 朝刊

     本コラムをまとめた「『こころ』を健康にする本 くじけないで生きるヒント」(日本経済新聞出版社)が出版された。新年度の慌ただしさがひと息ついたこの時期に「こころの不調」を訴える人が多いことから、出版されることになった。

     これまでの主な文章を四季に分けてまとめ、私が専門にしている認知行動療法についての書き下ろしを追加した。本コラムが始まったのが2001年だから、ずいぶん長く書き続けている。それも毎週のことで、最初は「1年間も書き続けられないのではないか」と心配だった。
     精神科医である私の専門はこころの不調だ。その逆のこころの健康について書けるのだろうかと不安にもなった。しかし、今になって考えると、こころの健康に目を向けるように依頼されたことがかえって良かった。
     精神医療も、単に精神疾患を治療するというだけでなく、そうした不調を抱えた人が自分の健康な面を生かして自分らしく生きる「リカバリー」と呼ばれる考え方が、次第に重要視されるようになってきた。
     精神疾患の体験の有無にかかわらず、誰でもストレスや精神的な不調を体験する。自分らしく生きていけるのは、私たちが持つ健康なこころの力があるからだ。しかもそうした力をうまく使う工夫は、問題が違っても人が違っても、意外と共通する部分がある。
     そうしたコツが、患者さんや仲間、家族との話のなかにたくさん含まれている。それを、そのときどきに紹介しているうちにこれだけの時間がたち、多くの人に役立てていただける本にまでなった。
    (認知行動療法研修開発センター 大野裕)

    ===unqte===

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

一般社団法人認知行動療法研修開発センター理事長、ストレスマネジメントネットワーク(株)代表
1950年、愛媛県生まれ。慶應義塾大学教授などを経て現職。日本認知療法・認知行動療法学会理事長。認知療法活用サイト「こころのスキルアップトレーニング」監修。著作に『はじめての認知療法』(講談社、2011)、『こころが晴れるノート』(創元社、2003)、『認知療法・認知行動療法 治療者用マニュアルガイド』(星和書店、2010)、『不安障害の認知療法』(監訳、明石書店、2013)、『〈正常〉を救え──精神医学を混乱させるDSM-5への警告』(監訳、講談社、2013)、「認知行動療法の新しい潮流シリーズ」(監修、明石書店)ほか多数。

「2016年 『ベックの認知療法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大野裕の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×