- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532520786
作品紹介・あらすじ
がんは日本人の2人に1人が患う病気です。「いま元気だから」「親や兄弟にがんになった人がいないから」
…そんな理由で目を向けずにいると,やがて,がんに人生を阻まれてしまうかもしれません。
著者の中川恵一氏は,日本経済新聞の人気連載「がん社会を診る」(毎週水曜夕刊掲載)を通じて,
国民全体のがんリテラシーを高めることを目指し,基礎知識から最新の検査方法や治療方法,
社会制度まで役に立つ情報を毎回わかりやすく解説しています。
本書はこの日経新聞の連載記事をベースにして,新たに書き下ろし原稿を加え,再構成しました。
がんの「基礎知識」「リスクを減らす生活習慣」「早期発見の重要性」「最新の診断法や治療法」
「社会の取り組み」などを具体的に紹介します。いま健康な毎日を楽しんでいる人にこそ,
知っておいてほしい知識と情報をお伝えします。
感想・レビュー・書評
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ガンになって読んだ本の中で、一番わかりやすくて読みやすかった。筆者が医師であるとともに、ガン患者でもあったため、どちらの視点からもガンを捉えていて、ハッとすることやなるほどと思うところがあり、オススメです。
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・こういう人におすすめ
やっぱりがんは怖いと思っている人へ -
がんは怖い病気で、がん=死というイメージがありましたが本書を読んでがんに対する見方ががらっと変わりました。
同時に自分の医療に対するリテラシーのなさを突きつけられた思いです。がんは今や死の病ではなく早期発見をすれば高い確率で治療により直すことができるものだということ。がんの治療が現在どこまで進歩しているかということ。自分ががんにかかった時にどんな治療を選択し、仕事や家族との関わり方はどうしていきたいかを考えるきっかけになりました。がんは情報戦。早期発見のためにも、会社の健康診断をいわれるがままなんとなく受けるのではなく、検査項目を確認し、足りなければ市町村のがん検診を毎年受診するようにしていこうと思いました。
最後に、この本を読んで一番印象に残ったフレーズです。
”がんは人生を仕上げ、愛するたち人との時間を与えてくれる病気です。私もがんで死にたいと思っています。”
がんで死にたい、かぁ。
がんは比較的長い期間にわたって身体の機能が保たれるので、認知症やその他の病に比べて死ぬ直前まで穏やかに過ごせるのかもしれません。
私も、自分の理想の死について考えてみようと思いました。 -
会社でがん教育を受けることになったが、その監修をした先生の本。
仕事を持つ人ががんになると仕事を辞めて治療に専念する様なことは昔の話で、今は初期のガンなら1ヶ月程度で仕事に復帰できるらしい。
そしてがんは遺伝するとよく言われるが、ほとんどは生活習慣が原因で遺伝的ながんは少ないらしい。
また食道がんなどは歯磨きをしない人と2回/日する人では2.5倍ほど発症率が違うらしい。など日々の小さな行動ががんを予防する行動につながっているなど初めて聞く話があった。