- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534039231
感想・レビュー・書評
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読了
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トリンプの社長吉越氏の書いた一冊。
トリンプのことは一時期多数のメディアで取り上げられていたのは知ってたのですが、今回本書を読んで取り組みや吉越氏の考えなどが理解できました。
会議で多数のことを決め、そして残業なく業務が行われていて一般的な企業では考えられないスタイルという印象を受けましたが、そこには吉越氏の熱い思いと信念なしにはできないということも感じました。
スパルタなイメージに感じましたが、楽しむところは楽しんで風通しのいい社風が築かれているとも感じました。
本書を読んでメリハリを付けて仕事に厳しく結果を出すこと。その真髄が吉越氏にはあり、トリンプで体現されてると感じました。 -
多数の著書を出されている吉越さんの本です。
2005年出版なのでやや古いですが、デッドラインの大切さを再認識できるのと、自分のモチベーションをあげるのにはもってこいの本です。 -
トリンプの名物社長の現役時代の一冊。これまでも2-3冊読んでいるのでエピソード的には重複があるけど、この本では部下や巻き込まれた人たちの視点での語りが入っているのが面白い。合わない多くの人は結果的に淘汰されたんだと思うし、それでも結果を残し続けたという点で優秀な経営者だったんでしょう。こういうタイプの人は是非があるんだろうけど、自分を成長させてくれるドライバーと考えれば悪くはないですね。
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トリンプについて知りたくて読書。
著者の最初の本なのであろうくか。後から発売された本から読んでいるので、新鮮味を感じる。社員からみたトリンプや著者の姿を知ることができる。
当然のことであるが、ただ残量をなしにするだけだと意味がない。法定勤務の時間を徹底的に効率的に、能率を高めることができてこそ初めて実現することだ。
ビジネスはゲームだという著者の発想は、外資系ならではといえる考え方。しかし、日本企業も参考にして取り入れるべき点は大いにあると思う。
外資系なので、人間関係も、ドライかと思いきや、実に人間臭さにあふれていたりと不思議な感じがする。そらく、焦点は、会社中心ではなく、人間中心になっているのだと思う。だからこその配慮であり、成長できる雰囲気の集団となるのだと思った。
今の自分に置き換えて参考となる点はどこだろうか。
読書時間:約45分 -
仕事はゲーム。
仕事は人生の一部だと自覚する。
大事なのは、「自分の人生が、楽しかった」と胸を張って言えること -
20111103
トリンプのファンになってしまいかねない。
そこを意識した本作りにしているとは思う。著者の思う壷。
最後に女性幹部の一言。会議が終わったあと廊下で「この分からず屋」って怒鳴りつけて周りに抑えられるって。
いかにも楽しくスマートに業務が日々行われているように錯覚しがちだが、相当厳しいようだ。
18年連続増収増益。
人生では30年増収増益だそうだ。
徹底するという事。
20111103 -
【MM107 mylibrary 2005/12/14】
みなさん、こんにちは。
早いもので今年もあとわずかです。今年やり残したことを片付け、気持ちよく新年を迎えることができるよう、がんばっていきましょう。
あまり無理して体調を崩し、年末年始の休みを棒に振ることないようにしましょうね。
さて、今日ご紹介するのは、こちらです。
吉越浩一郎著「革命社長」(日本実業出版社、2005年)
まずは、著者の紹介です。
1947年千葉県生まれ、ドイツ留学後、メリタジャパンなどを経て、83年トリンプ・インターナショナル(香港)に入社、86年
よりトリンプ・インターナショナル・ジャパンのマーケティング本部長、87年に代表取締役副社長、92年に代表取締役社長に就任、
現在に至る。
同社は毎日開催されるMS会議(早朝会議)での即断即決経営を武器に18年連続増収増益を達成。2004年には「平成の名経営者
100人」(日本経済新聞社)の1人に選出された。
ということで、著者は女性下着で有名なトリンプの社長です。
私はあまり社長自身が書いた本は実はあまり好きではありません。最近は、起業社長の書いた本が本屋に並んでいますが、完全にスルー
してしまいます。それは、民間企業が参考にならないというわけではなく、組織の規模やあり方があまりに違うケースが多く、そのままで
は学ぶことができないと感じています。また、以前【MM036】で紹介した『スリッパの法則』の中にも、自伝を書いた社長への投資は控える
とも書かれてありました。
では、トリンプの社長はどうなのか?
女性下着に興味があったわけではなく(^_^;)、この会社で実施されている人事制度の内容をテレビで見たときに非常に興味を持ちました。
ファイルを添付しましたが、本当にいろいろなことをしているようです。そのときテレビで見たのは、徹底されたノー残業デー。ボタン
1つで全館無条件で消灯されるシステムは正直驚きました。「がんばるタイム」というのも同様です。
この本では、そんな制度を取り入れるに至った吉越社長の思いが詰め込まれており、非常に読みやすい内容となっています。社長の言葉
だけでなく、社員が書いた文章もあり、厳しいながらも非常によい職場風土を感じさせます。
こんな社長のいる会社をどう思いますか?
以下は、私が気になった吉越語録をピックアップしました。ちょっと長くなってしまいましたが、お楽しみくださいませ。
第1章 仕事を楽しくする法則!
「何事においても、“凝縮”してやることが、もはや習慣になってしまっている。それは、毎朝1時間から1時間半、必ず会議をして、
やるべきことをその場で何十項目も決めているからです。忘年会でさえ1時間半で終わってしまう。」
「何か悪いことが起こっても、すべてオープンにするんです。隠すと変な憶測が飛び交っていい方向では解決しない。何事も即刻オープン
にして情報を共有するからこそ、緊急に手を打つことでできるわけです。」
「活気がなくて困っている会社は、たぶん、そこの社長が暗いんじゃないかなあ。」
「社内の人間関係というのは、上の人間同士が仲良くしていれば、部下たちだって仲良くなるものなんです。みんな仲が良くて人間関係の
ストレスがなければ、仕事をするのだって楽しいじゃないですか。」
「全員に対して名字に『さん』をつけて呼び合う。(中略)上下関係で気を遣うような壁を極力作りたくないんです。」
「会社はそうやってみんなが親しくなることが大事。」
「役員同士で情報の共有化ができれば、同じ認識に立って、『そうだな』と前に進むことができる。逆にそれぞれが違うベースに立ってい
ると、反発する雰囲気になって、対立が起きやすくなってしまう」
「情報が開示されて社内の風通しがよければ、社員にはきちんと自分の仕事ができる環境が必要なんです。」
「毎日昼休みの後、12時30分から14時30分までの2時間を『がんばるタイム』という、私語禁止の仕事に集中する時間にしていま
す。」
「仕事に集中できる時間があるから、うちの会社では誰も残業をしません。そういったメリハリがあるほうが、絶対にいいと思いませんか?」
「効率よく働くためにも休暇にはこだわります。僕がきちっと休めば、社員も休みやすくなるから、無理矢理にでも休むようにしたんです。
(中略)課長以上は強制的に連続16日以上の休暇を取ることにしました。」
「日本の企業って、残業することや休暇を取らずに働くことが当たり前のようになっている部分があるでしょう。(中略)プライベートを
充実させることで、仕事も集中して効率よくやる。そして自分のいない間、部下や後輩に仕事を任せることで伸ばしていくというスタンス
が大事だし、仕事ができる人ほど休暇はきちんと取れるはずなんです。」
「仕事でうまくいくことだけが人生の目的じゃないですから。大事なのは、『自分の人生は楽しかった』と胸を張っていえることだと思う。」
「朝の会議でちゃんとやるべきことをやってくるヤツは、自己管理もきちんとできてるという証拠です。プライベートの充実度や健康管理
にしても、仕事を見ていればすべてわかります。」
第2章 社員をイキイキさせる法則!
「社員を活かす基本は、任せてしまうこと。(中略)基本として、絶対やると決めたことは、任せたうえで、常に進捗状況をチェックして、
そうしてもうまくいかない時にはトップが自らの責任で、徹底的に入っていってでも成功させることです。それには日頃から、トップがい
かに現場に食い込んでいるかが大きい。」
「修正はあとからいくらでもできる。行動して始めることに意義があるわけです。」
「うちは男性も女性も全く関係なく扱います。仕事ができる女性にとってはそのほうが絶対に喜ばしいはずです。やる気が出るでしょう。」
「これから少子化が進んでいくと、女性を戦力として重視しなきゃならないのに、女性社員の扱いはどの会社も上手くできていませんよね。」
「若くて延びる素質とやる気のある人たちに、もっと上に上がるチャンスを与えなければいけない。」
「朝の会議で各部署のやっていることがみんなの前でオープンになってしまうから、どの部署でどの役職の人が仕事ができるのか、できな
いのかが一目瞭然。本人にとってもみんなの前でジャッジされているようなもので、昇格や降格も極めて公平です。その分、よその会社に
比べたら、リベンジのチャンスもあります。」
「うちは新入社員に対して『教育はできません』とはっきり言っています。教育はしてもらうものではなく、自分で育つものなんだと。
育つ人には場を与えます、育つ力のある人に活かされる場を与えることは、会社がやらなければならないことですから。」
「基本的な素地がない人を、将来何かにしてあげられるかというと、僕たちには何もできないんですね。」
「うちが求めているのは、そうやって機転を利かせ、自分なりにどんどん創意工夫ができる人。要するに、活躍できる場を与えればどんど
ん伸びる人です。」
「『言われたからやりました』と平気で言うヤツには、自分で判断するという自覚がない。(中略)何も自分で考えていないおろかさを自
慢しているようなものだ、ということが本人にはわからない。だからそのことに気づかせて、変えていかないと、その人間は成長できませ
ん。」
「天使のブラ」でトリンプを夢の会社に変えました!
新卒2年目を「小悪魔ブラ」の開発担当者に大抜擢!
20代の課長代行が続々誕生!!
社員は増やさず年商5倍増!!!
そして、残業ゼロで休暇もたっぷりの秘密とは。
プロローグ
第1章 仕事を楽しくする法則!
第2章 社員をイキイキさせる法則!
第3章 会社をとことん伸ばす法則!
第4章 商品が愛され続ける法則!
エピローグ
おわりに
【MM111 mylibrary マイライブラリ・アウォード!2005 2006/2/1】
【第6位】『革命社長』(吉越浩一郎著、日本実業出版社、2005年)
http://tinyurl.com/cbvvk
【MM107】マイライブラリで紹介。
(コメント)残業なし、休暇たっぷりの企業がなぜ増収増益を続けられるのか。その実態に迫るとともに、優秀な経営者の思いを感じ
られます。 -
「残業ゼロの仕事力」が超売れた本だが、この本はその前に書かれた本のようだ。内容はまぁ似ている。実際の社員の声も載っているが、まぁそりゃそう言うわな的な感じで、あまり好きではない構成だ。
「残業ゼロの仕事力」よりかは、実際の現場の話が多いのでそこは○。