プロファイリングのプロが教える 面接で人を見抜く質問術

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  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534043948

感想・レビュー・書評

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  • 方法が具体的に例示されているのは分かりやすかったが、全体的に簡潔に書かれすぎて根拠が感じられなかった。
    ハウトゥー本としては良いと思うが、実際の面接では被面接者は面接官に左右されるためこの本が有為なのは面接官の方であろう(ただし、これはタイトルから分かることである)。
    私は被面接者の立場で読んだが、質問の受け答えのキホンを書いてあると感じた。面接を知る第1歩としては良いかもしれない。

  • 人事採用面接の具体的な方法論を説く本。
    「プロファイリング」とは、「人が見せる言動を分析すること。つまり、ホンネや人物傾向をつかむこと」を意味し、犯罪心理分析とも訳される。

    多くは類書に書かれていることと同じようなものであったが、ユニークだったのは、面接時にメモを取る人は多いが、その際、求職者の発言内容だけでなく、仕草や態度などの非言語表現もメモすべきという点。

    また、面接の具体例からどの点がどのようにダメなのかなどが、明確に記されており、現場でもそれなりに使いやすい本だと思う。

  • プロファイリング(犯罪心理分析)の手法を用いたまったく新しい採用面接ノウハウ。相手の「ホンネ」と「人物傾向」をつかめば、「入社後に活躍できる人」がわかります。 (Amazon.co.jp)

    これは面白かった。プロファイリングは聞いたことがあったが、犯罪心理に用いる縁遠い手法なんだろうなぁというのが率直な気持ちだった。ドラマで犯人の人物像を浮かび上がらせるための手法という認識だったが、これは初対面の相手に対して人物像を浮かび上がらせる手法だったのだ。

    ポイントは「直接質問」と「確認質問」を適時適所で効果的に使用することらしい。また、相手のウソをついているサインを見逃さずプロファイリングしていくことが重要だと説いている。面接官は決して「間接質問」と「誘導質問」を使用してはいけないのだ。ただ、求職者への心を開かせるために、気持ちはいつもニュートラルで公平な姿勢が大切とも説いている。

    私も面接をする立場にいるので、過去の面接状況を思い返してみると、『この人が当社に必要な人材であってほしい』と潜在的に思っていて、客観的判断が鈍っていたことがあったと思う。実際、長く勤めてもらえると思っていたが続かなかったスタッフもいたから。

    このプロファイリング手法は面接のみならず、あらゆる場面での人物洞察にとても有効な手法だと思う。コミュニケーションって奥が深いなぁと感じつつ、もっと鋭く深い洞察力を身につけないといけないなと感じさせてくれた。スラっと読める内容なので、時間が取れにくい方もオススメです。

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著者プロフィール

毛利 元貞(もうり もとさだ)
暴力の予測・脅威査定・脅威管理を専門とする(有)モリ・インターナショナル代表。作家としても活動中。著書は『犯罪交渉人』(角川書店)、『護身Hand Book』(弊社刊)等。官庁関連や心理学専門誌への寄稿もある。

「2006年 『ブロードマッスル活性術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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