会社をぶっ壊して、チームを創ろう!

著者 :
  • 日本実業出版社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534044051

感想・レビュー・書評

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  • 本日ご紹介する本は

    「会社をぶっ壊して、チームを創ろう!」
    という、ちょっと過激なタイトルですが

    意味としては
    会社=「単に与えられた役割をこなす人の集団」
    チーム=「自発的に役割を果たしている人の集まり」

    というようなニュアンスで定義し、
    組織を「会社」から「チーム」に変えていこう
    という「組織改革」のステップを示した本です。


    いままで読んだ組織改革本は
    単に、体系的に改革手順を示すとか
    改革のための手法を示すような内容が主であり、

    実際にやろうとしても、トップが進めなくては
    なかなか進まないのが現実であり、
    実際の現場にそぐわないような
    内容が多かったと思います。



    ところが、この本のすごいところは、
    一個人のやる気から始めることができ
    序々に周りに広げていくようなやり方で

    読んでいて、これなら実際に
    うち会社でも出来るんじゃないか
    と思わせるような内容です。


    組織を変えようと思っても変わらない。

    まず自分を変える。

    そして、組織と自分を接続する

    この作業が非常に重要で、
    この作業に時間をかけてやるべきだ。
    と言っています。


    「チーム」という響きには、
    感動があります。

    職場に「チーム」という感覚を
    高めることができれば、
    ほんとうに、毎日が楽しくなると思います。

    巻末に、「チーム創り」のための
    おすすめ本ガイドも掲載されています
    ので、こちらも順次、よさそうなものを
    読んでいきたいと思います。

    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    「会社」=与えられた役割を果たすべく各自が行動している組織
    「チーム」=与えられた役割と自分の使命を接続して、各自が自立的に行動している組織
    会社を壊す=「何をするか」→「なぜするか」(価値観の思考)
    まず自分を変える(組織を変えようとしても変わらない)
    仕事を通じて全員で生み出しているものに興味を持ち、そこで結びつくのが「チーム」
    会社の価値観Why,ゴールWhat,手段Howを職場で話し合う
    「かき混ぜ隊」=人と人とが交わることで化学反応が起き、知恵が融合される
    「対話の改善活動」=「いるべきところに一人ひとりがいる」実感値が高まる
    中長期課題について考える時間を作ること、その時間を「継続」していくことが重要
    1日の中で1ミリでも自分が描いている未来に近づけたことは何だろう。。。=日々考える
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆

    Prologue 幸せな会社を支える不幸な人々
    Part1 壊すべき「会社」、創りたい「チーム」
    Part2 元気が出る会社のぶっ壊し方
    Part3 想像を超えたチームを創る三つの仕掛け
    Part4 「対話の改善活動」がチームを伸ばす
    Part5 卓越したチームへの道
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/7dbe1442e5f7283e.png

  • 会社とチームの違い、
    そして会社の悪いところを書いた本です。
    会社っつうのは、ほっとんどがそうですけど、
    改革しようって言って空回りで終わることが多い。

    チームは改革を現実のモノに持っていく力がある。
    だからこそ、会社からチームに変わる必要があるんだ!
    って感じで熱く書いてあります。

    チームになるためには、情報の共有、個性の認め合いが必要、
    そして個性を十分活かせるよう、適材適所に配置して、
    想いを1つに行動していく必要がある。
    そして、チームになったあとも、日々改善して、
    更なる高みを目指していかないと、
    またすぐに会社に戻ってしまう。

    確かにその通りって思いました。

  • まずは自分の会社に疑問をもち、人間関係が薄いと思ったらチームを造るきっかけを構築して次第に規模を大きくして、最終的には共通のゴールへと達成できるチームが創りあげられるためのプロセスが詰まっています。
    私の会社も本書に書かれている例にもれないと思えるところがあるので思わず手にとってしましました。
    過去の年功序列縦社会という、会社によって1つにされてきたやり方から、仕事をするという本来の意味を考え、解決するため皆がひとつになろうとするチームを創り上げるという本ですので、社内円満な人にはあまり縁のない内容です。
    しかし、この本に書かれているようなエネルギーのなくなったゾンビのような社員を見かけたことがある会社の人は一読する価値があります。

  • 会社はチームであるべきだ。人が最大の財産ということにかわりはない。人としてよりよく生きることが、組織に携わることにリンクしてこなければおかしい。
    喫煙室にあって、会議室にないもの。リラクゼーション、適度な仲間意識、どうでもいい会話、話題が広がっていく感じ、オフレコの噂話や愚痴、上司に言いたくてもいえない意見、冗談のいきおいでかます大胆な目標。このような会話が会議室で繰り広げられるのがチーム。それなりの緊張感を保ちつつ、自由に何でも言い合える雰囲気。
    トータルリウォード(4つの報酬)
    名誉報酬 組織や仕事のブランド力、周囲からの期待、肩書き、権限
    成長報酬 仕事の達成感、やりがい、組織の明確な方向性、学習機会
    対人関係報酬 組織内の風通し、上司、同僚、部下との信頼関係、コミュニケーションを通じた承認
    財務報酬 給与、賞与、各種報奨金、福利厚生
    仕事の意味を共有するチームには、与えられた使命の中で感じる「名誉」、自発的に取り組む仕事の中で「成長」を実感、チームメイトと共有する居場所は「対人関係」の満足度が高い
    仕事を通じて及ぼす社会への影響に関心を持ち、そこにコミットする自分でいたいと願う集団
    仕事がすきかどうかよりも、仕事を通じて仲間と共有できることや、そこで共に生きている自分を肯定できることが何より重要。
    会社は仕事の内容でつながる集団。チームは仕事の意味でつながる手段。
    会社を建設的にぶっ壊すには、まず「何をするか」を考えるのをやめること。代わりに、「なぜ、するか」を自分に問いかけてみる。
    価値観のWHY=自分の存在理由、ゴールのWHAT=向かいたい場所、手段のHOW=向かっていく方法
    みんなで共有する組織のビジョンを創造し、維持していく対話の段取りと実行プラン
    適材適所の配置とチームの性格、チームの状況に応じた接し方
    ビジネスという絵のモチーフを出す人(クリエイター)
    絵のモチーフに沿った作業を促す人(アドバンサー)
    描こうとしている絵の不備を突き、完成度を高めようとする人(リファイナー)
    決まった方針に従って絵を入念に仕上げていく人(エクセキューター)
    絵の創作状況を常にチェックする人(フレックサー)
    チームの課題にあわせた伸ばし方
    初心者ゾーン(意欲高、スキル低) まずは基礎教育を
    困ったゾーン(意欲低、スキル低) リーダー自身の課題を洗い出そう
    できる人ゾーン(意欲高、スキル高) ビジョン共有の徹底
    お疲れゾーン (意欲低、スキル高)心ののケア、絆の再構築を優先
    チームの成長ステージ
    ∞:新しい世界
    10:より良い世界に働きかける
    9:揺るぎのない風土が形成される
    8:目に見える成果が持続する
    7:目に見える成果が出始める
    6:望ましい変化が置き始める
    5:個と組織の思いと行動が接続される
    4:個と組織の思いと行動の接続に挑む
    3:不幸な人が支える幸福な組織を壊し始める
    2:会社のあり方への疑問が続く
    1:旧来的な会社が続く

  • 図書館

  • コーチ、コンサルタントとして活躍する吉田典生氏の著書です。

    会社は仕事の内容でつながる集団であり、物が余り、市場主義経済の矛盾の露呈した現代社会では「意味」を見出せなくなっている。

    チームとは、「仕事の意味」でつながる集団であり、今後は会社に替わる理想の組織のあり方であると論じています。

    そのチームを作るためには、
    1.意味を熟考した上での自己改革
    2.チーム内での対話
    3.ビジョンの共有
    を行っていくことが重要であり、その方法論の解説が主な内容となります。

    確かにこの本に書かれていることはもっともなのですが・・・
    話がうますぎて、なんだかリアリティに欠けるように感じました。

    人間の求める存在意義や意味などはもっと多種多様であり、単純に統一化できるものではないと思います。
    また、誰かが恣意的に作ろうと思ってチームってできるものなのでしょうか?

    チームとは、ある瞬間にメンバーの方向性が一致し、凄い力が出せた奇跡的な組織であって、それが未来永劫継続するとは思えないです。
    諸行無常では・・・

    ところどころに自分の生業としているツール等の紹介も入っていて、
    商売の匂いを感じてしまったのも少し興ざめしてしまった要因かもしれません。

  • ビジネス本読み始めた頃

  • 会社を変えるには?

    →仕事の意味でつながるチームとは、人が自分の存在理由と出会い、それを具現化するために仲間と出会い、そこから生まれてくる内発的な動機に満ちた集団
    価値観のWHY、自分の存在理由でありなぜするか?ということ
    ゴールのWHAT、向かいたい場所
    手段のHOW、向かって行く方法であり、どうすればこの仕事において自分のゴールに向かえるか
    チームワークを最大値化するマネジメントは、対話の段取りと実行、メンバーとチームに応じた接し方の掛け合わせ

  • 「ぶっ壊す」=「再構築」という意味だと思います。
    既成の概念、習慣を見直し、「チーム」をつくるための道筋を示した本です。その道筋が正しいかどうかはやってみないとわかりませんが、そのアプローチ(プラクティス)は参考になる所が多いです。

    (1)価値観のWHY
    (2)ゴールのWHAT
    (3)手段のHOW
    を明らかにしていくことがぶっ壊す事のスタートになります。

    細かいやり方自体についても、自分を見直すための方法が示されているのでこれだけでも結構参考になると思います。

  • 人育てについて知りたくて読書。

    大企業神話が崩れつつある現在、組織へおんぶに抱っこという時代も終焉を迎えつつあるように感じる。堺屋太一氏の著書に登場する職録社会から新しいより成熟した組織形態へ移行しつつあるように思う。

    個人個人が外部訓練を積んだりして、能力を磨いていくことで意欲的なチームへ変えていく。すでに多くの外資系企業だと、チーム制を全面的に打ち出してチーム単位で競わせたり、モチベートするようなマネジメントをしていると思う。

    このチームで仕事することで自分はどんな経験が積め、どんなスキルを習得することができるか。会社は、自分の市場価値を高めるため、自己実現のために活用させもらう大資源という感じであろうか。

    キーワードは、より高いコミュニケーション力を基礎とした人間関係、信頼感関係構築だと思う。

    コーティングを学ぶ、受ける。ファシリティーションを学ぶ、組織開発、組織変革の事例を学ぶ。さらに、メンタルヘルスなどこれまであまり会社員では必要としなかったスキルを学ぶ必要性がより高まってくるのであろうか。

    「心の火種」マップ、ビジョンマッピングはマインドマップの応用のように思えるので興味を持った。

    読書時間:約1時間

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著者プロフィール

一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート(MILI)理事。関西大学社会学部卒業後、ビジネス誌の編集・記者等を経て独立。1000名超のビジネスリーダーをインタビューする傍らリーダーシップ論やコーチングを学び2000年にドリームコーチドットコムを設立した。著書に「なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?」(日本実業出版社)、「心に静寂をつくる練習」(WAVE出版)など。共著に「世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方」(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。

「2017年 『「手で書くこと」が知性を引き出す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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