- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534050908
感想・レビュー・書評
-
自分の意見を作る方法からその磨き上げ方まで、
例を用いて分かりやすく丁寧に書かれている。
初等教育からこの本みたいにクリティカルシンキング、考え抜く力を養う機会(授業)があるべきだとひしひし感じる、、
<意見の作り方〜磨き方>
①理解を深める
(理解したつもりにならない、それは意見or事実?)
②視点を広げ、考えに深みを持たせる+発想を広げる
(情報にツッコミを入れる、1人弁証法、1人ブレスト)
③未来から、より現実的なアクションを考える
(先の予測をする、暗黙の前提をチェック)
④「意見」ができる
⑤批評・反論を自分のものにして意見を磨き上げる
「何か気になる」気持ちの正体
→なぜその感情を持つのか把握、根拠を探る
→自分の大事なこと、価値観が見つかる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本当に理解できているかのチェック
5歳児に説明できるか
よい質問をするための12ヶ条
5W1H
なんのために?なぜそう言えるの?
情報にツッコミをいれる
必然性を問う
データの正当性、妥当性を問う
あいまいな言葉をチェックする
似て非なるものを引き合いに出す
物事の両面を確認する
きっかけについて尋ねる
なぜ今なのか?
長期的な展望について聞く
背景について聞く
事実と意見を区別する
事実は何らかの形で証拠を示せるもの
意見は人それぞれ違い得るもの
意見には根拠(なぜなら…)が必要で、
根拠は事実レベルまで落としこむ
意見を結論と根拠に分ける
結論→なぜならば、根拠のロジックはOK?
根拠→故に、結論のロジックはOK?
根拠→結論のロジックが釈然としない場合は
暗黙の前提を探し、その根拠を考える
視点を増やす
一人弁証法
とにかく自分の考えに反対する視点で
自分の考えの戦わせることで
新たなアイデアを生み出す
より良い決断をするための思考プロセス
決断しかねてる行動を、肯定文で書く
何故その行動をおこしたいのか、目的を明確に
その目的を達成する手段を書き出す
それぞれの手段がもたらし得る未来を、
上手く行った場合といかなかった場合とで
書き出す
現実的でないものを、消す
意見を交換する14のルール
この世に絶対的な正しい意見はない、と心得る
相手にとって分かりやすい言葉と流れで
これから話す内容のマップを示す
大事な箇所は表現を変えながら繰り返す
断定的な口調は避ける
反論=人格否定ではない
NOは相手からの質問
相手の話をさえぎらない
わかったつもりはNG
相手の意見の丸呑みは尊重ではない
相手のペースに呑まれない
根拠を聞こう
知ったかぶりをしない
反対するなら代替案を
自分にとって大事なことに気づく手順
モヤモヤした感情に気付く
その感情を認めてやる
その感情の正体を探る
なぜその感情を持つのか、根拠を探る
(自分の大事なことが分かる)
自分にとって大事なことを認めてやる -
大学で英語と意見の作り方を教え、世界的なスピーチのイベントTEDの壇上に立ったこともある著者が自分の意見に深みを与えるコツを書いた一冊。
欧米人と日本人の意見を発言する際の思考の明確な違いが本書を読んで知ることができました。
各章のはじめにある欧米式の授業風景が日本とは大きく異なり、こうしたことを繰り返すことによって意見力に差がついていると感じました。
英会話教材の販売の提案をモデルとして解説されていたり図解も多く、意見の精度を高め、自信のあるものにしていくために相手に質問するためのポイントや欧米人の持っている意見交換のルールも載っており理解が深まりました。
本書のなかでも「事実」と「意見」の違いについて考えるところは日々の生活の中で意識していきたいと感じ、印象に残りました。
そしてどんな意見でも否定しないことでどんどん出して精査していくことが大切であることも学びました。
意見の精度を高めていくうえで本書で紹介されている色分け法や1人ブレストといった方法も実践的な内容だと感じました。
本書を読んで、まずは出てきた自分のなかのもやもやしたものを疑うことで疑問をそのまま終わらせないことがが大事であると感じました。
今後根拠を意識してみたり、視点を変えてみたり、未来を予測してみたり自分でできるところからやってみて自分の意見を磨いていこうと感じました。 -
1.自分の意見が他人と同じようなことを言っていることにショックを受けて、自分独自の考えを伝えるためにはどうしたらいいのか、そもそも、自分の考えを組み立てるにはどうしたらいいのかを学ぶために購入しました。
2.作文指導をしている著者が考えを作るためにどのようなトレーニングをしていけばよいのかをまとめた本です。まず、自分の考えを組み立てるにあたり、理解していることとしていないことを分類していくことから始めます。次に、理解していないことは調べて、1つ記事ないし1冊の本を要約していきます。最後に、自分はどの立場で発言するのかを決めます。このように、一見簡単そうに見えるのですが、わからないことを「わかったつもり」で流しがちなところが悪いところです。わかったつもりをなくし、すべてを理解したうえでなければ自分の考えを作っていくことはできません。これを行ったうえで、視野を広げたり、未来を考えたりと次のステップに移ることができます。この繰り返しによって、自分の意見に深みを持たせられます。
3.以前読んだ「わかったつもり」という本を思い出しました。自分が特に印象的だった3色マーカーで自分の理解度を可視化することを試したところ、新聞の記事ですら、曖昧な理解が多くて驚きました。いかに日常で適当に流したままにしているのかをしりました。これでは、意見を作ったとしても穴だらけで、説得力に欠けると感じました。
この本を読んで気づいたことは、本を読んだとしても、単なる知識収集に終わっては意味がないということです。得た知識を構造的に理解すること、つまり、10歳の子供に説明できるレベルに知識を定着させていかなくてはならないのだと思いました。 -
この本に書かれている考え方を実践していけば、考える力は確かについていくと思われる。
それ習慣するには、もうなかなか難しい歳になってしまったと感じており、かなり意識して取り組まないといけない。
これからの子たちには、言及されている通り、考え方そのものの教育と意見を出し合う訓練をしてあげて欲しいと思います。 -
自分が理解していることは何?
理解するために調べなきゃいけないことは?
この事態を切り抜けるための自分の意見は?
理解出来てること、なんとなくの理解なので調べた方が良さそうなもの、理解できないものの区分け
事実と意見(独自の解釈)を明確に分けること -
図書館で借りた。
自分には考える力がないと痛感させられてツライ -
日本人は話すことが自体が英米人に比べて苦手であることに気づき、意見を持ち、言ったり、考えたりするようにできるようになることを目指して書かれた自己啓発本。
クリティカルシンキングや
質問法や
視点の変え方や
予測の仕方や
批判や反論時のルールや
気持ちに気付く方法。 -
アメリカにおける教育で育まれるコミュニケーション手法の身につけ方を紹介している本。心理学や社会学などの観点からは、読んでいてなんとも言えない気持ち(そんなに単純な話ではないのだが・・・)になる。
部分的に参考になるところもあったが、子どもたちには、このコミュニケーションを想定している相手もいるということを理解しながら、より広い意味での「考える力」を身につけてもらいたい。