- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534051370
感想・レビュー・書評
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どの言語がどの言語から派生したとか、影響を与えあっているとか、今後言語の分布はどのようになっていくのかとかも言語学が扱う研究内容ですが、そもそも人類最初の言語はどのような過程で生まれたのか、より原始的なところから探るとコミュニケーションはどのように成熟していったのかという、脳科学や哲学とも密接に関わってくるのが言語学です。
ここ数十年の脳科学の進歩により言語学に進展があったという面白い事情があるとのことです。
とてもわかり易く説明されていて、おすすめです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
網羅的に言語学の諸領域を記述す本です。
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言語がこんなにも謎に包まれたものだとは知らなかった。抽象的で哲学のような話が多く雲を掴む感じでした。
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言語学がどういった学問なのか、これまでにこの学問が何をどのように考えて来たのか、何が問題にされているのかを説明している。
普段誰もが何気なく使っている言語というものについて、こんな風に研究がなされているのかという驚きと、雰囲気を感じられた一方、内容が理解できたかというと微妙。気が向いたら、もっと的を絞った本を読んでみたい。
言語の研究というと、どうしても特定言語、例えば日本語の文法や言葉の成り立ちなどを扱うということしかイメージできなかった。しかし、冒頭で言語学と語学は違うとある。言語学が考えるのは、「全ての言語に共通する性質とは何か」、「なぜ人間だけが言語を使えるのか」、「人間は言語をどのように使っているのか」といったことらしい。読了したが、わかったようなわからないような。