買いたがる脳

  • 日本実業出版社
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534052193

感想・レビュー・書評

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  • 購入する側は、自分の意思で購入決定をしていると
    思い込んでいるが、日常にひっそりと潜んでいるマーケティングに誘導され購入につながっていると、この本で知ることができました。
    様々なマーケティングの手法を知れて面白かったです。

  • いつか、冷蔵庫にもAIが導入されて出先から、何が足りないって教えてくれる日がくるかも。そもそも家から出ないで買い物する日もくるなかも!!!!
    企業に買わされる・消費される消費者。

  • 1957年のサブリミナル広告実験から、最新のニューロ・マーケティングや行動ターゲティングまで人間の脳をハックする様々な広告手法について紹介する。やや雑多な印象を拭えないが、著者の主張は「『衝動買い』は入念に設計された売り込みの結果であって、(それを完全に避けることは生理的に不可能であるものの)、操作されていることを自覚せずに買物をすると後悔する」ということだ。

    昨今、金融庁、経産省がキャッシュレス決済を推進しているが、個人的に半年ほどキャッシュレス生活をしてみた印象では、現金を使わないことで間違いなく金遣いは荒くなる。本書の中には、それを裏付ける研究も紹介されている。まあ、役人は浪費する人が増えて経済が活性化すればいいのかもしれないが、政府がマーケティングの片棒を担いで浪費を促しているというのは、ちょっと嫌な気分だよな。

  • 脳の動きを分析して買わせる仕組みを作るニューロマーケティング(なんか凄そうな感じが伝わりますね^^;)、ロックのライブ会場でのグッズ販売がなぜ活況かの理由もよく分かります。基本的にはマーケティング・広告担当者向けの本ですが、手を変え品を変え登場する買わせる仕組みの裏を理解して賢い消費者になる一助ともなります。



  • ニーズ(必要)をウォンツニーズ(欲しいし必要)に変える
    ・買い物客に作業を与える
    ・希少性
    ・値引きテク
    ・楽しく遊んでいると買い物したくなる
    ・気分転換に必要なものにする
    ・問題があると感じさせる

    買いたくなる行動
    ・うなずく(↔︎首を振ると購入しなくなる)
    ・腕を曲げる(↔︎腕を伸ばすは拒絶のポーズ)
    ・利き手側(右利きが多い)の方が好印象

    「よくわかります。私も最初は同じように感じていましたから。でもすぐに問題ないとわかりました」

    照明が明るいと関心と売上が増加。
    赤い照明は時間経過が遅く、物が大きく重く感じる。
    青い照明は逆。購入時間が短く金額高いのがこっち。
    寒色系はリラックス、暖色系は興奮。

    BGM…デパートはゆっくりテンポ、スーパーはチープ

    チョコの香りは本が売れやすい。

    女児が好むのは、軽快な音楽、女性の声、パステルカラー、優しい画像。男児は大胆な音楽、迫力ある声、強いイメージや色彩。モニタ越しにカメラ目線で子供を見て
    愛着を増すように、友達になりたくなるようにする。

    10代は独自の不安感や仲間意識を煽る。

  • たまごっちが出てきたのがなぜか嬉しい。

    ピンクの象にブルーのカスタード

  • 【3つの気づき】
    ・広告には宣伝だけでなく「説得」の役割もある。
    ・買い物には2種類ある(必要性を満たす買い物と、必要はなくとも「欲しい」をかなえる買い物)。
    ・セールスとは「問題解決」である。
    【3つのToDo】
    ・広告を見る時、どのように説得しようとしているか考えてみる。
    ・買う時も売る時もウォンツニーズを意識する。
    ・作られたウォンツニーズに乗せられない。

  • マーケティングの基礎本。マーケティングに関わるのであれば必ず読みたい一冊。
    有名な心理学&行動学&マーケ本「ファストスロー」を少しだけわかりやすくしたイメージ。

    内容はそもそもマーケを知っている方であれば既知の内容ではあるが、再序盤に書いてあるマーケと心理学の歴史を知っていると役に立つ。
    1901年~:宣伝から説得へ。科学的観点として心理学が取り入れられるようになる
    1920年~:流行していた、フロイトの「イメージが大事」という観点からさらに効果と原因が分析されるようになる。単純なイメージ追及だけではなく、イメージを想起させる原因を探るように進化した。そしてこの時期にようやくPRの専門家が存在するようになった
    1957年~:サブリミナル広告実験→実証。きちんと数字で観測できるようになった。
    1970年~:ニューロ・マーケティング(脳の電気的変化を記録して分析)=行動ターゲティングの誕生。人間の脳をハックする様々な広告手法が登場。その後の愛トラッキングや心拍数&呼吸チェックなどの科学的アプローチの礎となる

  • 「ファスト&スロー」よりもくだけた感じ。買い物をしたくなったときに、ピンクの象が青いカスタードを与えられているイメージを思い浮かべると、衝動買いを抑制できるというテクニックはぜひ使いたい。

  • 経済の専門書だと思うけど、一般人にも面白かった。

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