思いつきって、どうしたら「自分の考え」になるの? 直感を論理的な意見にする授業
- 日本実業出版社 (2023年9月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534060433
感想・レビュー・書評
-
図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」
クラブ・サークル名 KIUIドリルズスポーツサークル
請求記号 336.49/Fu
所蔵館 岡山キャンパス図書館詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分の考えを簡潔に相手に伝えるための方程式を知ることができた
そして論理的に意見をする際でも、最も大切なことは正論を述べるのではなく、相手の感情に刺さるように言葉を選ぶことが大切 -
言いたいことを、根拠をもっていうにはどうすればいいのかについて書かれた本。
1つのテーマについて、3つの塊(基本的に、根拠)を2つの矢印(基本的に「さらに」という接続詞)で説明するのがいいとのこと。
言ってることは分かるのだけど、それが分かったところで簡単にできるものではないだろうとは思った。まあ、ある程度のフレームワークで考えるっていうのは、やりやすくなるのかな(読書感想文も、フレームワークがあれば書きやすかったのだろうなと思う)。
ただ、準備できる状況ならともかく、急に話題を振られたりしたらやっぱり難しいだろうなと思う。
意見が違って当たり前というのは確かにと思った。ただ、意見が違うとイラっとする人がいたら、意見を言いづらくなるのだろうなと思う。イラっとされないまでも、意見が違うと議論してくる人がいる場合、面倒だと思って同意するフリをしてしまうことがあったりする。これは自分の悪い癖なので、なおしたほうがいいのだろうな。
自分が話していると、相手が「それって本当か?」と思っているのではないかと感じることは自分もよくある。そういう場合、途端に不安になってしまうのだけど、あまり思いつめないほうがいいのかな…。実際、後で調べてみると自分が言ったこととちょっと異なっていることもあったし…。自分の言葉が信じられなくなるんだよね…。
「うまいたとえ」の話は、納得はできるのだけど、誰に対してもあてはまるかというと、難しいだろうなと思う。
ビジネスをサッカーに例えた例があったけど、人によっては、「サッカーはスポーツでしょ。仕事とは違うんだから同じじゃない」なんていう人もいるだろうなと思った。自分は、たとえ話がうまくできていると思っても、他人にとってはそうでないこともあるから、安易に使うのは危険な気もするのだけど、どうなんだろう。
まあ、相手によってたとえを使い分けるのがいいとも書いてあったから、やっぱり使い分けが重要なんだろうと思う。
後、伝え方についての本だけど、「伝えられない苦しさがあるように、理解してあげられない切なさもあることを忘れないでくれ」という言葉がとてもよかった。
相手がいってることを理解してあげられないって、それはそれで悲しくなるよね…(今年の新人が説明下手で、何かの理由を聞いても、それが理由になってないと感じることがよくある。下手な言い訳を言われている感じ)。
それと、「内容が尊いとか正しいとか以前に、そもそもその人から教えてもらいたいか、その人の話を聞きたいと思ってもらえているか、その人と対話をする時間が楽しいか、それがとても大事なんだなって」という言葉も、いい言葉だと思った。
つまり、感じがよく、自分に興味を持ってくれている人にたいしてだと、話しやすいということなんだと思う。自分は、コミュ障で人と話すのは苦手だけど、そういう人になっていきたいとは思った。 -
プライベートや仕事で「意見(正論、直感)が伝わらない。」と思ったことはありませんか?
相手にわかりやすい説明が本当にできていますか?
”自分の意見”を大切にし、それを上手く伝えることばかり考えていました。
直感と数学を用いて誰もが納得できるような説明の方法と、”相手のことを考える”大切さに気付かせてくれます。
自分の考えを説明するときは、相手がわかりやすく。当たり前ですが、それが自分の説明を聞いてくれる方への姿勢なのかなと思いました。 -
ビジネス書ではあるけど、小説のような物語となっており、登場人物のやりとりや成長を俯瞰して読むことができる、心地の良い本だった。
物事を説明するときに前提や立場を明確にすることで、相手と認識を合わせることは重要だと思う。
また読みたい。 -
「思いつき」を「自分の考え」にすると言うよりかは、「自分の考えを伝えやすくするためのフレームワーク」にフォーカスして書かれていると思った。
「根拠は?」と聞かれることが怖い、面倒だという感情を軽減することにもつながりそうだ。
自分の意見を述べる(説明する)を図解すると「1-3-2」のフレームワークが使える。
これは1つのテーマに対して3つの塊と2つの矢印で説明することをテンプレートにできるというものだ。
例えばビジネスの説明シーンでは「前提」→「主張」→「根拠」の構造で対応できる。
■前提
前提では「言葉の定義」と「立ち位置」を明確に示すこと。
これをすると話の内容は伝わるので「一旦受け認められる意見」になる。
また話し手の不安を取り除くことになる。
■根拠
裏付けをするためには根拠が必要である。
根拠を支えるためには比較する必要があるので数字で示すのが好ましい。
根拠の構造にも「1-3-2」が使える。
ビジネスで重要な3要素はカネ・ヒト・ジカンであり、これに則した根拠は説得力がある。
さまざまなケースに対応するために3つの要素に分解して考える訓練を積むことが重要である。
とは言っても正論だけでは、人は動かないので「エモい」=「相手の感性に働きかける」ような数字・説明も重要でG(グッとくる)H(はっとする)P(ピンとくる)
のフレームワークを使うと、相手にとってどの感性に刺さる数字なのかを考えることができる。
根拠を裏付けるために具体例や例えなどを入れると説得力が高まる。
例を選ぶ際は構造が同じ他の事例を例にするとよい。
構造化思考はトレーニングして鍛えておくことが重要である。
トレーニングは「例えば」と言う言葉を多用することで日頃から構造化(抽象化)して具体例を探すことなどがある。
何よりも「意見を聞いてもらえること」が大切である。 -
直感は案外正しい。
最近、この言葉をよく耳にするようになりました。
とはいえ、仕事の現場で直感だけで進もうとすると「それ、本当に大丈夫?」と疑問を投げかけられ、根拠を求められます。
そんな時、どうすればいいのでしょう?
本書は、個人が直感や思いつきを論理的な意見に変える方法を教えてくれます。
数学的思考を用いて、自分の意見を表現するスキルを身につける方法を、カフェに集まった店員と客たちの軽妙な会話を通じて解説してくれるので、内容が理解しやすい!
『相手の立場に立ってのエモい数値』
今後のレビューはここを意識していこうかな。
結論はシンプルだけれど、根本的な問題に切り込んでいます。
若手であろうと、ベテランであろうと、仕事を進める上で身につけておきたい考え方を、自分ごとに学べる一冊です。 -
【請求記号:336 フ】